season without reason.
夏から秋の香りに包まれはじめて、
ほんの少しだけ胸が騒ぐ。
それは苦しいものだ。
この瞬間が一生あると勘違いする。
そう。
落ちてしまいそうな深夜3時。
虚無と価値の共存の時間だ。
どうにでもなれる。
美しいビバルディが私を促すけれど、
私はそれに必死に抵抗する。
転げ落ちてしまっては、
この早朝5時の青い光に連れ去られてしまう。
ただこの旋律だけは、
わたしをわたしのまま受け入れてくれる。
わたしをわたしのままでいさせてくれる唯一のものだ。それはとても悲しいことだね。そう俯瞰する。
自分の中の秤。
悪魔と小悪魔。天使はいない。
悪魔は天使に装うことができるが、長くは保たない、偽りの仮面。
その秤には種類がある。
銀か真鍮。本物の秤か、偽物の秤か。
それを判断するのはとても難しい。
わたしはわたしのことがよくわからない。
。。。
最近多忙のようで、少し暗いみたいだね。
いや元々そんな性格だったね。
明るいところなんて、ほとんど見たことがないよ。
きっとあれは、偽りの仮面だったんだね。
そうだね。偽らなくては、許されないような気がするんだ。
なるほどね。その気持ちもわかるな。でも、偽らなくてもいい人がいるはずだよ。
うん。
君は幸せ者だ。
そんなの全て勘違いだよ。
ん?
君がどう思うかだ。
正直になることも忘れてしまったのかな。
嘘も本当もわからなくなったんだね。
君はそんな人間ではないはずだよ。
そうかな。
変わってない気がするけど。
そうか。そう思い込んでいればいい。
もう少しでわかる。
君は、間違っているよ。君自身にとっては正しいのかもしれないけどね。
まちがい??
何が分かるって言うんだ。
いずれはわかる。
また会おう。またいつか会えるよ。
その時が来るまで。
。。。
どうして、
生きてかえってこれたの?
もう、戻らないと思ってた。
生きようとしたからだよ。
帰る場所に、帰りたかったんだ。
。。。
意思が出発点であり、意志のまま生きていく。
全ては人間的な気持ちというわけだ。
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