後悔は期待がのんで、後味だけが残る。
冷たい日常に微笑むことばかりが増えて、
気持ちが落ち着かない。
昨日と今日を連れていくのは、いつも明後日。
ただまっすぐな思いは霞んで、濁る。
ただまっさらなわたしに、色をつける日常。
乱雑に塗られた複雑な色素。
昔を思い出しながら電車を待つけど、
いつまでも来ない。
込み上げてくるから音楽を止めた。
途端、優しくされたような気配を感じた。
もらってばっかりの太った心が
沈んで、沈んで、沈む。
でも、長い糸がいつまでも迷わせる。
擦れて、擦れて、減る。
ただまっすぐな思いを浮かべては
苦しくなるだけ。
後悔は期待がのんで、後味だけが残る。
心のスクラップを集めるよ。
ちょっと恥ずかしいけど。
でも何も知らないわたしに
色をつけたあなたがすき。
後味と旧懐だけが残る。
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