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透明な記憶

私はまだ考える。
その時がきたのだ。
この哲学的問題について、私は考えなくてはならない。
いや、
私は、私という人間について考えなくてはならない時がきたのだ。

ここ数ヶ月の記憶がない。
薄まりきっている。透明な記憶。

ここ数日間、全てを投げ捨てたい気分だ。
わたしはわたしのまま生きていけるのだろうか。
こんな厭世観が、幼少期からあったようだ。
私のこの、心の奥深くに眠る不安はもう、私を侵食している。掴んで離れてくれないようだ。
それでもわたしは、戦わなくてはならない。
弱い自分を噛みちぎっていきていくしかない。
口から入った蛇を噛みちぎるように。
戦い抜かなければならない。私が私でなくなる前に。

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