外食としての音楽
最近、音楽の聴き方がまるで変わってきた。ボーカルありの曲をほとんど聴かなくなった。
普段はどんな音楽を聴いているかというと、昨日のnoteでも書いたVaporwaveという音楽ジャンルの曲たち。
Vaporwaveにはアニメのセリフや過去のヒットソングなどのサンプリングによる"声"が入っていることはある。ただこれは、ボーカルとはちょっと違う。
もちろん、ボーカルありの曲だって大好きではある。
今まではむしろ「音楽を聴く」というと、ボーカルありの曲を聴くことが多かった。好きになった曲をカラオケで歌ったことなんて数えきれないほどある。
ただここ最近、僕の音楽の聴き方がVaporwaveによって大きく変わっている感じがしている。
ボーカルありの曲を聴くことが、重たい作業になってきた。言ってしまえば、わざわざレストランに足を運んで、自炊レベルでは実現できない料理を食べる"外食"のようなものに聴こえてきた。
批判したいわけでは決してなくて。ボーカルありの音楽だって素晴らしい。
ただ、Vaporwaveという、ある意味で"軽い"音楽を知ってしまった僕は、そこに"歌声"や"歌詞"が出現するだけで「重いなぁ」と感じるようになった。
ボーカルがあるとどうしても「歌声が」「歌い方が」「歌詞(ストーリー)が」という判断基準が入ってしまい、「これは俺の好みかな?」というアンテナがびんびんに働いてしまう。
さらには、ボーカルがあることで、その曲を口ずさんだり、カラオケで歌ったりと、そこには「好き=歌う」というレールが敷かれている気さえする。
そんなこんなな感覚が生まれてきて、ボーカルありの曲たちは、僕にとって毎日聴くものから、たまに聴くものに変わった。たまには外食するか、みたいなノリ。
ボーカルなしの音楽でいうと、映画のサントラだってたくさん聴いてきた。でもそれもそれで、「映画のシーンを思い浮かべる」という、脳内ではあれどアクティブな行動に繋がっていたわけで、"軽い"音楽とは違うものだったのかもしれない。
さらにはVaporwaveによって、以前は「白黒だとねぇ」「画質荒いとねぇ」という理由で食わず嫌いであった大昔の映画にさえ興味がでてきている。
Vaporwaveって一体なんなのだ。
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は、昨日に続いてまたVaporwave熱のnoteになってしまった。はて、この熱はいつ下がるのか。