FALLA これ何と読む?
これなんと読むかご存知ですか?
スペイン語で『ファリャ』と読みます。
なかなか読み方が難しい
覚えてもらうのがちょっと大変です。
私の名前も、あて字で、ピタリと読まれたことが一度もありません。「平富恵」と書いて「たいらよしえ」ですから…
それで表記と読みの不一致には少々敏感です。
私の自己紹介をします。
私は、スペイン舞踊家で、35年位やっています。
今の仕事は主に、フラメンコなどを踊り、舞台を創り、教えることです。
踊り手には、大きく2種類の生き方があると思います。踊る道と創る道。
創るとは、作品として何かを表現することです。
私が踊ることに加え、舞台を創る道に踏み込んだのは、16年前。
当時は、将来など考えずただ無我夢中でやるのみでした。
踊る&創るの同時並行は、結構タイヘンです。
最初の頃は、慣れず緊張と不安で胃の痛い思いをしていました。
それから、誰に頼まれたわけでもありませんが毎年新作発表を続けました。
謎の使命感により、テーマ選びから、台本・構成・演出・キャスティング、衣装・照明・営業など多くのことをやりながら学び、学びながらやる毎日。
なかなかハードですが、経験を重ね、少しずつやり方を工夫しながら今に至ります。
「舞台づくりを通じ、自分が生きる意味を表現する」という生き方に辿り着きました。
今、ファリャというスペインの偉大な作曲家をテーマにした舞台を創っています。
まずファリャがどんな人なのか、そして私がどこに心を惹かれたのかを少しずつ語っていきたいと思います。
ファリャってどんな人?
✳️スペインを代表するクラシック音楽の作曲家(バレエ音楽「恋は魔術師」「三角帽子」オペラ「はかなき人生」など)
✳️スペインのお札ペセタに肖像画が使われていた
✳️スペインの港町カディスの出身 裕福な家庭で、ピアノを得意とした
✳️完璧主義で、熱心なカトリック信者 音楽は、神に仕える手段だと考えていた
✳️親に経済的な心配をかけないように大衆の人気のサルスエラ(スペイン語で歌われるオペラ)の作曲家として活躍
✳️国民楽派の父と呼ばれるペドレルと出会い民族音楽(特にフラメンコ)に関心を持つ
✳️友人で詩人のガルシア・ロルカと共に、初のカンテ(フラメンコの歌)ホンドのコンクールを開催するが、商業主義に傾倒し失敗に終わる
✳️スペインのコンクールで入賞や優勝をしたのに当時、スペインで作品が上演されることはなかった → 留学先のフランスで初演
✳️留学先のパリで大作曲家ドビュッシーと出会い「スペイン音楽で、世界で成功したかったら、絶対にギターの曲は作るな!」と言われたにも関わらず、ドビュッシーが亡くなった際の追悼にギター音楽を作曲した しかもそれは、ファリャの生涯で唯一のギター曲だった
✳️独裁政権に反対し、アルゼンチンに亡命 → 祖国には帰らないと心に決めていたが、亡くなった翌年スペインに戻され国葬された
など なかなか興味深い人物に感じました
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