タオバオでフィギュアを買ってみた話
おことわり
はじめに断っておきますが、過程をろくに記録していなかったので「なんとなくこんな感じだった」というのを書いています。以前の記事みたいに詳しく書いておりませんので、具体的な方法を知りたくて困っている方はよそを当たったほうがいいと思います。
中国グッズを買いたい
最近は中国産ゲームが色々と流行っているようなので「日本に流通しない本国のグッズを買いたい!」と思ったことがあるという人は少なくないでしょう。
でも、中国のものを買うのって言語の違い以上に大きな壁があります。以前記事にしたように、欧米の通販は日本の通販を利用するのとほぼ同じ感覚で注文できるんですけど、これが中国だとちょっと面倒くさくなる。代行業者に頼むのが楽ではありますが、代行業者を挟まない方法があるならその方法を試したい、と思いチャレンジしてみました。
今回購入を試みたのは、「あんさんぶるスターズ!!(あんスタ)」の朔間零というキャラクターのフィギュアです。あんスタは元々日本のゲームですが、中国では中国版が配信されており、独自のグッズも多数発売しています。このグッズのデザインがその、ぶっちゃけ日本のグッズよりも遥かにセンスが良いので、新商品の告知が出るたびに界隈では話題になります。
あんスタのフィギュア事情ですが、トレフィグやねんどろいどなどはいくつか出ているものの、スケールのほうはALTERから2体発売しただけです(把握漏れがあったら申し訳ない)。女性向けゲームで覇権級の人気を維持している割には、フィギュア化の機会には恵まれていない印象です。
私は零ちゃん推しではありませんが、元々造形買いするタイプのフィギュアおたくなので、好きな作品の出来が良さげなフィギュアを見たら欲しくなっちゃうんですよね。
日本国内で販売されるフィギュアもそうですが、フィギュアを買う時はまずデコマス詐欺の可能性を疑いましょう。どんなにサンプル写真が良くても、デコマス(彩色見本)通りの商品が届く保証はありません。なので、製造元のメーカーがデコマスに近いものを量産できるところかどうか、事前に評判を調べるのは基本中の基本です。もしメーカーが明かされていないなら、爆死する覚悟ができる時だけ買いましょう。
こちらのフィギュアのサンプル画像には「RIBOSE」というメーカーのロゴが入っており、調べてみると評判は悪くないようです。流通品になっても大きな劣化はないと思ってよさそうだと判断しました。
注文の準備
中国版あんスタは「天猫(テンマオ・Tmall)」に公式ストアがあり、「淘宝(タオバオ)」というアプリから注文できるようです。なんのこっちゃという感じですが、メルカリのようなCtoC(個人間の取引)のサービスであるタオバオから、BtoC(企業対個人)のサービスとして派生したのがテンマオ……らしい。ので、結構グレーな感じの商品もちらほら並んでいます(同人グッズとか)。
「支付金(アリペイ)」もインストールします。アリペイは中国版のPayPalとかPayPayとか、そんな感じのやつです。ここにクレジットカードを登録して決済に使います。非常にポピュラーな決済手段らしく、「支付金」のロゴは日本国内でもよく見かけますね。タオバオもアリペイも同じアリババグループに属するサービスのようです。
注文の流れとしては、
タオバオとアリペイにそれぞれ会員登録し、両者のアカウントを連携する
タオバオ内に設置されている中国版あんスタの公式ストアで注文する
って感じです。記録を残さなかったので詳しい手順を説明できないのが申し訳ない。
言語の壁についてですが、「Googleレンズ」のように文字を認識して翻訳してくれるアプリがあれば意外となんとかなります。
予約から発送まで
こちらのフィギュアは予約時に内金100元を支払い、発売時に残額と送料を支払う販売形式のようです(商品名の頭についている「預約定金」というのが内金)。「¥100」になっているけど実際は「100元」なので注意。その下の「JPY2311」が日本円の金額ですね。
7月発売ということで、12月下旬に予約してから約半年、首を長くして待っていましたが、特に通知など来ず。疑問に思い旧Twitterで検索したところ、もう届いている人がいました。これは何かの操作を忘れているに違いない、ということで調べたところ、発売時期が近づくとショップの商品一覧に同じ商品が追加されるので、これをカートに入れて改めて注文しなければならないそうです。
商品一覧をスクロールすると、商品ページが見つかりました。699元のこれをカートに入れ、注文に進みます。
送料はこんな感じです。中国国内での送料が10元(やす!)、国際送料が73元かかって、支払額の合計は782元(16,982円)となりました。
このあと支払いに進むのですが、アリペイの決済手数料だかシステム利用料だかで1,300円くらい追加で引かれました。5%くらいは確かにかかるんですが……大した額じゃないからといって内訳をよく見なかったので、どういう計算だったのかもうわかりません(愚かすぎる)。
支払いが済んだら、発送を待つのみ。
発送から受け取りまで
発送されると、商品が「受け取り待ち(トラックのアイコン)」のタブに表示されるようになり、配送状況が確認できます。
配送状況はかなり詳細です。どこの倉庫に到着した・出発した、中国国内で配送している人の名前や連絡先電話番号らしきものまでタイムラインで表示されます。
そして、発送から1週間くらいで自宅に届きました。10日~2週間くらいはかかると思っていたけど、意外と早かったわね。
すっごく綺麗な状態で届いたから、ちょっと感動しちゃった。
受け取ったら「受け取り確認」を忘れずに。ここはメルカリと同じですね。
結局いくらかかったのか?
最終的にかかった金額は、20,079円でした。内訳は以下のとおりです(クレジットカードの利用履歴から確認した実際の請求額です)。
予約時内金 2,121円
残金+送料+手数料 17,958円
ある代行業者は「23,600円+国内送料」で注文を受けていたので、個人購入のほうが4,000円ほど安く済みました。まあ、必ずしも安く済むわけではないと思います。安いものを少しだけ、ならおそらく代行のほうが安くなるんじゃないでしょうか?
かつてはアリペイが中国居住者にしか使えず、のちに国外で使えるようになっても中国国外発行のクレジットカード(VISAなど)は使用できず、事実上「日本からは代行業者を通さないと買えない」状況だったらしいので、それで中国グッズの代行業が盛んになったのかな?と思うんですが、現在では特別な伝手がなくても(クレカさえあれば)個人で購入することが可能です。ので、これからは代行業者経由ではなく、信頼できる知り合いや友達と共同購入して、かかった金額を折半するようなやり方がいいのかな~と私は思います。代行業者ってまあ、言っちゃえば転売業者ですし、自力でなんとかなるなら私はあんまし使いたくないな……。ただ、万一トラブルが発生した場合に個人購入だとすべて自分で対処する必要がありますから、そうしたリスクを回避するために代行業者を通すというのは、全然アリだと思うんですよね。
なんとな~くの流れを書いただけですが「個人でも買えるんだな」というのはわかっていただけたかと思います。チャレンジしたい方は自己責任でお願いします。この記事を見ながら注文したら大変なことになった!みたいな苦情は受け付けません。
※スクリーンショットは2024年8月時点のものです。
こちらがお迎えした零ちゃん
サンプル写真のイメージそのままの仕上がりと言って良いのではないでしょうか!? いい買い物でした。