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選択肢を知るということ
友人にお誘いをうけ、モノ・ファクトリーさんという、産業廃棄物の買取、解体、リサイクル、販売をやっている会社さんの品川ショールームに行ってみた。
そして、廃棄物を使ったワークショップに参加して、お話もいろいろ伺った。
- LANケーブルの中身を使ったコースター作り
LANケーブルの中身は、プラスチックと金属のケーブルで、それを分別することでリサイクルができるんだそう。知らなかった。
今回はその分別されたプラスチックコードをまとめて、アイロンで溶かしながら潰して、ハサミで整形してコースターに。
カラフルなプラスチックコードたちから、好きな色と組み合わせを選んでいく。
白、黒、紫、水色、差し色に黄色とオレンジをチョイス。
コードたちをわしゃわしゃーっとまとめて、クッキングペーパーを当てて、上からアイロンでプレス。
そうすると、アイロンの熱で溶けて潰れ、くっつき合う。
まるでポロックの絵のような仕上がりで、大満足。
カットせずにそのまま持ち帰ることにした。
友人は高密度で作り上げてハサミでちょきちょき。
細く切った部分はブックマークに使うそう。
カラフルでかわいいなー。ほんと好みでる。
- リサイクルのあれこれ
ワークショップをしてくれた方が、ショールームをツアーしてくれると言ってくださったので、お言葉に甘えていろいろ見ながら、ゴミに対する謎を問いかけてみた。
◆なんで地域によってゴミの分別が違うの?
地域によってゴミ焼却炉のスペックが違うから、ゴミの分別が違うんだそう。
それにしても、可燃ゴミの焼却スペックはどれだけ高いのか。
なんと、煙をさらに焼却して、大気汚染問題に対応してるらしい。知らなかった。
◆家庭ゴミと産業廃棄物の違い
家庭ゴミと産業廃棄物が違うのはもちろんだけど、"産業廃棄物"は一言でいうと家庭(個人)以外からでたゴミ、と言えるそうだ。
ボールペンを家で捨てたら家庭ゴミだけど、会社で捨てたら産業廃棄物になるらしい。知らなかった。
そして、家庭ゴミだとそもそも分別がそこまで細かくない(プラスチックの中でもポリエチレンとポリプロピレンとか分けれてない)ので、可燃ゴミというくくりで、かなりがまとめて焼却処分となっている。
産業廃棄物はこの辺をなるべく細かく分けて、資源としてリサイクルしてる。
なので、産業廃棄物のほうがリサイクル率が高いらしい!知らなかった。
でもその分、手間もお金もかかるし、いまは中国がゴミの受け入れをやめたので、再資源化にコストがかかるのが問題になっているらしい。
廃棄のプラスチックを溶かして再資源化するより、石油から直接プラスチック作ったほうがコスパはいいみたい。
ので、いろんな企業がまだ使える資源をゴミにして、新しくプラスチックを作り続けている。うーむ。
そしてそして、スーパーでよく回収している魚やお肉のトレイたちは、けっこうちゃんとリサイクルされているらしい!!知らなかったー。
スーパーから出るゴミは"産業廃棄物"になり、然るべき処理が施される。
プラスチックトレイたちは、溶かして、固めて、プラスチックの原料としてまた使われるそう。
今度からスーパーのゴミ回収を積極的に使うことにする。
◆ストロー プラor紙問題
ストローを紙にする動きが進んでいるけど、紙だと使用後の汚れが落ちないので、紙として回収はできず結局のところ焼却処分になる。
だったらプラスチックストローをきちんと回収してリサイクルしたほうがいいのでは。と、ファクトリーの方が言っていた。
海洋プラスチック問題もあるけど、そもそもポイ捨てとか不法投棄しなければ、海にストローが浮くこともないし。
まだ紙のほうが自然に還りやすいけれど、そもそもポイ捨て前提で考える話ではないのでは、と。
たしかに。その通り。
エコとか考えると、とりあえず「ノープラスチック!!」とか考えるけど(それももちろん大事なんだけど)、いかに地球の資源を大切に使うか、なんだよね。
紙だから、燃えるからいいじゃん。じゃないんだよね。
とりあえず『本当にリサイクルはされてるのか?』の謎がすこーしだけ解けた。
前橋に廃棄工場があって、そちらでの見学もやってるので、ちょっと遠いけど今度行ってみたいなー。