ハズビンホテルへようこそ②※ネタばれ含む
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まえがき
昨日、すでに流行っているのに、"ご存知ですか?"のテンションで、noteに投稿してしまったので、恥ずかしい思いをした。
今回は、当方が『ハズビンホテルへようこそ』を観て、考察を書いていこうと思う。
魂の行方
本作の主人公 チャーリーの目的は、
贖罪
である。
地獄となった地球で、ハズビンホテルで、悪魔を更生して、天国に行けるようにするのが主人公 チャーリーの目的である。
ふと、疑問に思う。
チャーリーは、なぜ悪魔を救済したいのか?
チャーリーは、なぜ悪魔を救済したいのか?
チャーリーは、ただ、誠実に目的の為、実直に、頑張る少女として、登場する。やり方を間違えたりするが、頑張っている。
彼女は、なぜにそこまで、頑張るのか?
それは、彼女の親であるルシファーとリリスに起因する2つの要因がある。
冒頭で、ルシファーがリリスに自由に生きる魔法を授けるために知恵の実を渡す。それによって、天国の秩序が崩壊する。
天国から地獄に落ちた二人。
ルシファーは、人間に希望を見出せずに、リリスから離れる(作中で、言及されていない。)
リリスは、逆に、歌によって、悪の勢力を拡大する。
そして、チャーリーのもとを7年間離れることとなる。
彼女が受けた親からのネグレクトが
親から認めて貰いたい
という起因になっている。
これと同一世界上と思われる作品『ヘルヴァボス』で、
”クソ親父が俺に話しかけ、本当の夢を壊す"
というクリエイターのあるあるがここに現れる。
親を見返したい。認められたい。
という気持ちがチャーリーを動かしている。
2点目は、彼女自身の贖罪がある。
母親であるリリスは、悪魔の勢力を拡大させ、最終的に、エスタミネーション(悪魔の殲滅)に繋がる。
チャーリーがこれに対して、罪に感じている。
親と子の繋がりが年月を重ね、優しい糸から鎖に変容した。
みんなが好きな4話のエンジェルダストとハスク、最後のアラスターと同じ過去の鎖(あやまち)に繋がれた状態と言える。
冒頭での話の最後に、リリスの希望は、娘の地獄のプリンセスに託されたと話が括られる。これは、あくまで、チャーリーが語り部である。
そう思はなくては、生きていけない
とも言える。
地獄の世界とは
本作の作者、Vivienne Medranoは、なぜ地獄や悪魔を書きたがるのか。
自分は、そんなにいい人間では、ないと保険をうつ意味合いと彼女自身が描きやすいというのもあるのかもしれない。
山田五郎氏が「天国とか、天使とか、観たことがないものを描くことは、出来ない」と自信のyoutubeで語っていたのを思い出す。(切り抜き動画があったので、引用する。)
天国は、清廉潔白で、誰もが、規則正しく、日々を営んでいるとすると、非常につまらないし、ストーリーとして、何も生まれない。
天使は、本来の姿を観たら、あまりの光ように目が潰れるらしい。
それより、堕落した地獄の方が描きやすいと言える。
天国と地獄とは
地獄というのは、生まれた環境、生い立ち、顔や姿形、障害などによって、可能性を信じられずに生きて行けなくなってしまった人。
"人に危害を加えるぐらいなら、いっそ、消えてやろう”という勇気も持てず、ただ、現世、地球で、人に危害を加えながら、やり過ごしてる世界といえる。
天国は、その逆で、天国と地獄は、富める者は富、貧しきものは、持っているものさえ取り上げられる。そんな状況といえる。
ハズビンホテルは、インサイドヘッド
ホテルには、様々なキャラクターが存在し、恋人のヴァギー、マネージャーのアラスター、宿泊客のエンジェルなど
それぞれが個性が強いので、得てしてかどうか不明だが、チャーリーの頭の中のインサイドヘッドのように感じる。
ヴァギーは、チャーリーを心から支えたいという良心。
アラスターは、人の失敗した顔が見たいという悪心。
という対立構造になっている。
中盤で、登場するサーペンシャスという悪者がハズビンホテルで、宿泊客となる。
彼は、臆病な性格。恋にも奥手なキャラクターだったが、最後に、自己犠牲で、敵に飛び込むのである。これは、
臆病を乗り越えた先の勇気とも捉えられる。
ハズビンホテルを破壊してから、臆病なサーペンシャスが宿泊したのを観ると、隠喩を感じる。
あとがき
『ハズビンホテルへようこそ』のキャラクターデザインが誰もが共感でき、誰もが感情移入できるキャラクターに感嘆させらる。
チャーリーとアニメの構造を考察しただけだが、本作に登場するキャラクターは、癖が強く、4話についても、話していない
また、次のnoteで、書くこととする。
ここまで、読んで頂き、ありがとうございます。
愛してるぜ!!