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曇りは撮影チャンス!?~曇りの日の撮影のコツ~

皆さんこんにちは。吉塚です。
今日は曇りの日でもよい写真が撮れるよーという回です。
皆さんは曇りの日でも撮影に行かれているでしょうか?あまりぱっとしない写真や上手く撮れなくて撮影に行かないという方もいると思います。
自分自身、曇りの日の撮影は一番難しいと思っていて、いつも手を焼いています。
でも、曇りの日は意外と絶好の撮影のチャンスかもしれないのです。

曇りの日がうまく撮れない理由

まずなぜ、曇りの日は上手く撮れないのでしょうか。その理由について3個考えてきました。 

立体感がなくなる

曇りの日は直射日光がなく、光が拡散するので立体感に欠けてしまい写真が平凡に見えてしまいます。
では、ここで問題。曇りの日にはあるものがありません。それは何でしょう?正解はです。
私たちはいつも立体的に物事を目を通して見ています。その立体感を生み出す要素の一つが影なのです。なので、影がない曇りの日に撮る写真は立体感に欠け、いまいちだと感じる原因となってしまいます。

光量が少ない

光量が少ないのも上手く撮れない理由の一つです。上でも書いたように直射日光がないので光量が不足しがちです。カメラを買ったばかりのころ、こんな経験をしたことありません?曇りや雨の日に写真を撮ると暗く映った写真やブレた写真を量産してしまった経験。暗くなくて、ブレていないと思っていたけど、見返すとノイズが乗りまくっていて残念な結果に終った経験。結構あると思います。自分もそうでした。誰もが通る道だと信じたいです…
三脚を使うなど解決法はありますが、それを知らない初心者の方はこのような天候の日は敬遠しがちなのではないかと思います。

真っ白な空

人の目は暗いところよりも明るいところに目が行くようになっています。曇りの白色は非常に明るいので目線を引き付ける効果があります。

失敗カット

例えばこの写真。自分はこの時、下の緑の大地を主題にして撮ろうと思っていました。しかし、この写真は上の白い空の部分に目が持っていかれて主題が目立たず、空が目立ってしまっています。そのうえ、白色のインパクトが強いので持っていかれた目線が帰ってきません。鑑賞する人がいるとしたら、目線をどこに持って行ったらよいのか、よくわからない写真となります。

曇りの日のメリット

曇りの撮り方のコツに入る前に、曇りの日のメリットについてお伝えします。

撮影者が少ない

撮影地に来る大抵の人は晴れの日の風景を狙いにきています。晴れの日の有名どころはとても混み合います。しかし、曇りの日だと人が少ない場合がほとんどです。
また、撮る人が少ない分、他人と写真が被らなくならります。写真が被らなくなると個性が出てきて、「あなたらしい写真だね」と言われる様になります。たとえ有名な撮影地で撮ったとしても晴れの日に撮っている人よりも一歩先に出ることができます。

曇りの日の撮り方

さて、今回の本題の曇りの撮り方です。

スローシャッターで撮る

晴れの日だと光が当たりすぎます。なので、シャッターを遅くすると白トビしてしまいます。曇りだと直射日光が当たらず、光量が少ないのでスローシャッターでの撮影が適しています。

この写真は、スローシャッターを使って撮った写真です。滝の流れがわかるので、躍動感を感じられると思います。人の目では見ることができない世界を写真は映し出すことができます。
シャッター速度を遅くする分、手持ちだと手ブレをしてしまうので必ず三脚を使いましょう。

空を切る

上でも書いたように、曇り空を映してしまうと主題が目立たなくなります。作例を見せるとこんな感じで、下の写真を見比べてみるとわかると思いますが、1枚目の写真だと白色の空が目立つので、カルスト台地が目立たなくなり締まりのない写真になってしまいます。2枚目の写真だと主題のカルスト大地が目立ち、しまりの良い写真になります。
写真を撮る前に、しっかりと被写体を観察し、どのようなテーマで写真を撮るのか考えることが大切だと思います。


曇り空を主題にする

今までの話と矛盾するのですが、濃淡のある曇り空だと絵になります。
写真を見せるとこんな感じ

日が出る前にこの写真は撮っていて、まだ朝もやがあるのがわかると思います。この日は朝から曇天でしたが、写真のように面白い雲があったので撮ってみました。この雲がないとなんかパッとしない写真になると思いますが、雲があることで重厚感が生まると思います。
どのような雲かしっかり観察することが大切ですね。

まとめ

私たちは天候を操れるような神ではなので、天候が悪くても頑張るしかないです。晴れていないから写真を撮りにいかないのをやめて、天候の悪い日に撮りに行くとまた変わった写真を撮ることができると思います。曇りの日でも撮影に出て被写体を探し、撮れるものを撮るという行為をしたら撮影を楽しむことができると思います。
これを見ていただいた方の参考になれば幸いです。
最後まで見ていただきありがとうございました。


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