入試現代文の単語帳 BIBLIA2000

【記事内容】現代文の語彙・漢字の効率的な勉強法が学べる記事になっています。

みなさんどうも、こんにちは。

スタサプ現代文講師の柳生好之です。

今回は2021年7月26日発売の『入試現代文の単語帳 BIBLIA2000-現代文を「読み解く」ための語彙×漢字』の特徴についてご説明をいたします。

1 . 語彙キーワード集と漢字問題集を一冊に統合

従来の語彙・漢字学習は「単語帳」と「漢字問題集」の２冊を用いなければなりませんでした。

①単語帳

「単語帳」にはＺ会の『現代文キーワード読解』などがあります。

こちらの本は頻出単語を文章の中で確認することができ、入試頻出テーマの文章を効率よく読むことができる点が特徴です。

②漢字問題集

「漢字問題集」には河合出版の『入試　漢字マスター1800+』などがあります。

こちらは「読み書き」メインの漢字問題集です。一方で、すべての言葉に「意味」が載っているので、語彙力がない受験生にとっては「基礎単語帳」のように使うことができます。多くの指導者がこの本を勧めてきたのは「意味が載っている」という点にありました。

受験生は現代文の語彙・漢字を勉強するためにこれらの２冊の本をやる必要があったのです。

一方、受験生は英単語や英熟語、古文単語の勉強もしなければいけません。現代文だけで２冊の単語帳をやるのはかなり重たい勉強でした。

③「漢字+語彙」ハイブリッド型

そこで、いいずな書店の『入試頻出漢字+現代文重要語彙TOP 2500』といった漢字+語彙のハイブリッド単語帳が登場しました。僕もこれまで生徒たちにはこの本を勧めてきました。

しかし、従来の漢字問題集の体裁であるため、やはり「読み書き」がメインであり、受験生にとって最も重要な「意味」がサブ扱いされているという側面がありました。

④「BIBLIA2000」

受験生にとって最も重要な「読解力」を鍛えるために「意味」をメインに持っていきたい。そして「読み書き」の問題だけでなく、「読解問題」「思考力問題」「表現の特徴問題」など、あらゆる問題を解くための知識を身につけてもらいたい。以上の思いから『BIBLIA2000』が誕生しました。

2 . 得点に直結する例文を掲載

初学者から上級者まで役に立つ単語帳を追求した結果、例文に関しても工夫をしました。

①基本例文

初学者が難しい例文を読んでも理解できない上に、記憶にも定着しません。ですから、「基本例文」はなるべく平易な表現で日常でも使用できるレベルにしました。一周目はこちらの基本例文を中心に単語の意味を覚えていきましょう。

②発展例文

「発展例文」は実際の入試問題で出題された文章から抜粋しました。難しそうな文も「語彙力」が身についていれば読むことができるということを確認できるようになっています。また、「空所補充」形式になっているので、問題を解くための「語彙力」も養うことができます。

3 . 〈単語帳〉形式のレイアウトを採用

『BIBLIA2000』最大の特徴が「単語帳形式のレイアウト」です。入試国語でも「実用文」という形で「横書き」の文章が出題されるようになってきました。そこで、あえて縦書きにこだわる必要はないと考えました。すると、もっとも勉強効率を上げるためのレイアウトができました。

4 . 音声再生アプリでの学習に対応

『BIBLIA2000』の極めつけは「音声学習」ができるという点です。最初編集者さんからアイデアを聞いたときには「全く考えていなかった」という状態でした。しかし、近年ではオーディオブックが世の中に浸透してきています。また、実際の授業においても講師が音読をすることによって生徒たちの理解がすすむという事態も目撃しています。「前例はないがやってみよう」という思いで、音声収録にのぞみました。

結果は、「これはすごい」というものでした。僕自身も日本語のイントネーションに関して正しい知識を得ることができましたし、なによりも内容がスッと頭に入ってくるのを実感しました。これは現代文単語学習に革命が起きるという予感がしました。

このように、様々な方々のアイデアと努力が一冊の本になりました。

本書を使って一人でも多くの受験生がBIBLIA＝「本を愛する人」になっていただければ、著者として喜びの極みです。

入試現代文の単語帳 BIBLIA2000-現代文を「読み解く」ための語彙×漢字

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