【スタサプ】2023年現代文学習ルート【柳生好之】
みなさんどうも、こんにちは。
スタサプ現代文講師の柳生好之です。
今回は最新版柳生ルートの解説をいたします。
1,学習段階
現代文の学習は英語や古文と同様に「単語」「文法」「解釈」「長文」という順番に行うのが最も効果的です。それに加えて、「設問解法」や「テーマ別読解」を行うと良いでしょう。それらが一通り終わったら、「過去問演習」に入っていきます。
2,単語
まずは「単語」から学びましょう。この段階で使う参考書は、単語帳と漢字問題集があります。単語帳は解説が詳しいのですが、扱っている語数が500〜800語と少ないものが多いです。そこで2000〜3000語ほど掲載されていて、なおかつ意味が載っている漢字問題集が必要になります。従来は単語帳と漢字問題集の二冊をやらなければいけなかったのですが、現代文単語で二冊はオーバーワークです。そこで、コスパを重視する受験生は単語帳と漢字問題集の二冊が統合されたハイブリッド型の単語帳を使いましょう。ここで使うべき参考書は『入試現代文の単語帳BIBLIA2000』です。
『BIBLIA2000』についてはこちらの記事も参照してください。
【使い方】
① 一日50〜100個覚える
② 三日目に前の二日分の単語を復習する
③ ①〜②をもう一セット行う
④ 六日分の単語を総復習する
復習は赤チェックシートを用いてアウトプットしてください。
「単語」は受験の日まで継続していきましょう。
3,文法
正確な読解や記述のために「文法」を学習する段階です。主語述語という分の骨格をつかむことから、助詞の理解、指示語・接続表現の機能の理解など、正しく読むためには文法の理解が不可欠です。また、難関私大特有の紛らわしい選択肢は、活用形や助詞の使い方がおかしいというものもあります。まず読解や解法のために文法が役に立つという視点を得るために、『ゼロから覚醒はじめよう現代文』を読みましょう。
【使い方】
①第一部を読む
②第一部復習
③第二部を読む
④第二部復習
本書が簡単だと感じた人は①→③でも構いません。ただし、本書は現代文の大原則を説明しているので、必ず一度は目を通しておきましょう。
「文法」は学習をはじめてから一ヶ月で攻略しましょう。
『ゼロから覚醒はじめよう現代文』に関しては次の記事にくわしく説明してあります。
また、勉強する中で中学生で学んだはずの国文法の知識が危ういと感じたら、『柳生のここからはじめる現代文ドリル』をやりましょう。このドリルでは活用や助動詞、助詞などの「国文法」の総復習をしながら、読解や解法に役立てる視点を学ぶことができます。また、具体例、根拠、引用、譲歩などの「レトリック(説得術)」や「心情把握」についても中学レベルから学ぶことができます。
【使い方】
①右ページの説明を読んでから、左ページの問題を解く
②別冊の解答解説を読む
③1周したら修了判定模試を解く
模試で70点以上取れたら修了(完璧を目指さなくても大丈夫)
完璧主義は挫折の元です。ある程度理解できたら次のステップに進みましょう。読解や作文で必要な文法に関しては今後も出てくるので、その都度確認していけば大丈夫です。
なるべく早く終わらせられるようにしましょう。2週間〜長くとも1ヶ月以内で終わらせるようにしてください。
4,解釈
「文法」で学んだことを利用して、短文の意味を把握するトレーニングをします。「解釈」の段階では「ミクロ」の視点で、一文一文を正確に読むことを意識します。また、「具体と抽象」「否定」「論証」など、文と文のつながりを意識します。解釈では『ゼロから覚醒Nextフレームで読み解く現代文』を使用します。
【使い方】
①一日一章づつ進む
②三章進んだら復習する
③九章まで①〜②を行う
④三周する
この本は現代文読解の根幹にして、ほとんどの受験生がまともに学んでいない分野について説明しています。決して手を抜かずにマスターすると、その後の現代文の見え方が違ってきます。
「解釈」は学習をはじめてから一ヶ月で攻略しましょう。
『ゼロから覚醒Nextフレームで読み解く現代文』に関してはこちらの記事でくわしく説明しています。ぜひ参照してみてください。
また、「長文はまだキツイ」「もっと短文でトレーニングしたい」という人は『柳生のここからつなげる現代文ドリル』を使いましょう。このドリルでは読解の基礎を短い文で学ぶことができます。長文読解に必要な要素を短文で学ぶことができるので、長文でつまづいたらこのドリルに戻って学び直すのも良いでしょう。
【使い方】
①右ページの説明を読んでから、左ページの問題を解く
②別冊の解答解説を読む
③1周したら修了判定模試を解く
模試で70点以上取れたら修了(完璧を目指さなくても大丈夫)
こちらもなるべく早く終わらせられるようにしましょう。2週間〜長くとも1ヶ月以内で終わらせるようにしてください。
5,長文
いよいよ今まで学んだ「思考法」を利用して実際の入試レベルの長文を読んでいきます。ここでは制限時間内に文章全体の要旨を掴むことが目的です。まずは『ゼロから覚醒Final読解力完成現代文』を用いましょう。
【使い方】
①一日一講づつ進む(0講は一講に含む)
②三講進んだら復習する
③最後まで①〜②を行う
④三周する
一周目は「要約」をしなくても構いません。二周目、三周目で「要約」に取り組みましょう。
「長文」は学習をはじめてから一ヶ月で攻略しましょう。
『ゼロから覚醒Final読解力完成現代文』に関してはこちらの記事も参照してください。
3〜5,読解法理解(MARCH・関関同立レベルまで)
「文法」「解釈」「長文」と段階的に読解力を鍛えていくのがベストですが、「入試まで時間がない」「中堅大でいいからすぐに合格する力をつけたい」「高校1、2年生なので、まずは授業で現代文という科目を理解したい」という人は『柳生好之の現代文クロスレクチャー読解編』を使いましょう。
【使い方】
①一日一講づつ進む(0講は一講に含む)
②問題を解いてから、映像授業を見る
③映像授業を見たら、次の日に解説を読む
④全ての授業を見終わったら、もう一度解説を読み直す
解き直す時間があれば2周すると良いですが、現代文は習ったことを別の問題で使えるようにしなければいけません。時間がないときは1周したら問題集に行きましょう。
6−1,解法定着
設問文の読み方や解答までの手順を身につける段階です。「どういうことか」「なぜか」「空所」など、現代文では典型と言える問題がいくつかあります。そのような問題に対して常に一定のアプローチができるように「解法」を学びましょう。ここでは『柳生好之の現代文プラチナルール』を使用します。
【使い方】
①一日一テーマづつ進む
②四テーマ進んだら復習する
③最後まで①〜②を行う
④三周する
「解法」は学習をはじめてから一ヶ月で攻略しましょう。
ただし、時間がない場合は気になるテーマだけ学んでも構いません。
『柳生好之の現代文プラチナルール』については以下の記事でもくわしく説明されています。
6−2,解法定着(MARCH・関関同立レベルまで)
『柳生好之の現代文プラチナルール』は早稲田上智などの難関私大や記述問題も含むため、そこまでできなくとも良いという受験生にとってはオーバーワークとなるかも知れません。MARCH・関関同立くらいのレベルであれば『柳生好之の現代文クロスレクチャー解法編』で十分対応できるので、映像授業が良いという人はこちらを使いましょう。
【使い方】
①一日一講づつ進む(0講は一講に含む)
②問題を解いてから、映像授業を見る
③映像授業を見たら、次の日に解説を読む
④全ての授業を見終わったら、もう一度解説を読み直す
MARCH・関関同立レベルや日東駒専・関関同立レベルを目指すなら、「クロスレクチャー」をやってから問題演習に進むというのが、最速です。志望校に合わせて使い分けるようにしましょう。
7,読解法問題演習
読解法や設問解法を学んだら、その考え方を別の問題で実践できるようにする必要があります。読解法マスターに特化した問題集として『柳生好之のTheRules現代文問題集』を使いましょう。
【使い方】
①一日一問づつ進む
②三問進んだら復習する
③最後まで①〜②を行う
④三周する
今まで学んできた「読み方」「解き方」が最新の入試問題で確認できるようになっています。問題を解く段階では気がつかなかった「ルール」を解説で確認して、次の問題では「ルール」を意識しながら、解いていくようにしましょう。
8,テーマ別過去問演習
「読み方」「解き方」がマスターできたら、「言語論」「文化論」「科学論」などの頻出テーマの入試問題で実践演習をしましょう。ここで用いるのは『柳生好之の現代文ポラリス1基礎レベル』『柳生好之の現代文ポラリス2標準レベル』『柳生好之の現代文ポラリス3発展レベル』です。
【使い方】
①一日一問づつ進む
②三問進んだら復習する
③最後まで①〜②を行う
④三周する
三冊ともできればベストですが、時間がない場合は志望校レベルのものをやっていただければ大丈夫です。
9,過去問演習
最後は過去問演習です。『赤本』などを用いて試験さながらの状態で演習していきましょう。ただし、この段階で「読み方」「解き方」が乱れないように、スタサプの志望校対策講座を併用しながら進んでいくと効果的です。
スタディサプリの様々な使い方に関しては次の記事に詳しく説明してあります。
【やり方】
①過去問を一年分ワンセットで解く
②補強する分野を特定して、スタサプ志望校対策を見る
③合格点が取れるまで①〜②を繰り返す
これで難関大の現代文を突破することができます。
みなさんの受験勉強を応援し続けます。
頑張っていきましょう。
https://www.youtube.com/embed/1In8lXQtfTU?rel=0
柳生好之のオフィシャルサイトができました。お仕事のご依頼はこちらからお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?