【ChatGPT】三重県四日市市が市の業務に正式に生成AIを導入:その用途の具体例
はじめに
2024年6月25日、三重県四日市市は自治体業務において生成AIの活用を正式に開始しました。
導入したのは、ChatGPT APIを使ったツール(株式会社エクサウィザーズ:「exaBase(えくさべーす)生成AI for 自治体」)です。
最初は、職員のうち330人が使うそうです。
活用の具体例とその効果
生成AIは以下の業務に活用されています。各事例について私が勝手に予想した具体的な効果と、さらに四日市市に今後実現可能な応用事例をおせっかいながらも提案させていただきます。
3.1 文章作成および添削
効果:
職員が迅速かつ正確な文章を作成できるようになり、作業時間が大幅に短縮されたと考えられます。例えば、定例会議の議事録作成が従来の10分の1以下の時間で完了するようになる可能性があります。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
広報資料の作成: 市民向けの広報資料やニュースレターの自動生成に活用し、情報発信を強化。
政策提言書の作成支援: 政策提言書や計画書のドラフト作成に活用し、政策立案の効率化を図る。
3.2 外国語翻訳
効果:
多言語対応が必要な業務において、迅速かつ正確な翻訳が可能となり、国際業務がスムーズに進行するでしょう。これにより、外国人市民へのサービス向上が期待されます。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
観光案内の多言語対応: 観光案内パンフレットやウェブサイトの多言語翻訳に活用し、外国人観光客の誘致を促進。
国際交流イベントの支援: 国際交流イベントでの通訳や翻訳サービスに活用し、異文化交流を促進。
3.3 アンケート自由記載内容の分類や集計
効果:
アンケートデータの分類や集計を処理し、市民の意見を迅速に反映させることができるようになったようです。特に、市民満足度調査の結果分析において効果を発揮することでしょう。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
イベントフィードバックの分析: 市主催イベントの参加者フィードバックを分析し、今後のイベント改善に役立てる。
公共サービスの評価: 公共サービスに関する市民の意見を収集・分析し、サービス向上に活用。
3.4 会議録や公式文書の要約
効果:
長文の文書を短時間で要約し、重要な情報を迅速に共有できるようになりました。これにより、意思決定の迅速化が図られることが期待されます。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
議会議事録の公開: 市議会の議事録を要約し、市民向けにわかりやすい形で公開。
報告書の要約: 各部署からの報告書を要約し、経営層への迅速な情報提供を支援。
3.5 条件に沿ったアイデア出し
効果:
初期のアイデア出しに生成AIを活用することで、より多くの創造的なアイデアが生まれます。例えば、新規事業の企画立案において、斬新なアイデアが提案される可能性があります。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
地域活性化プロジェクト: 地域活性化のための新規プロジェクトアイデアを生成し、地域振興策の立案を支援。
市民参加型企画の創出: 市民からのアイデアをもとにした参加型イベントの企画立案を支援。
3.6 手作業の処理を自動化するプログラムの作成
効果:
手作業だったプロセスを自動化し、職員の負担を軽減しているそうです。これにより、単純作業に費やす時間が減り、より高度な業務に集中できるようになるでしょう。
これを応用すると、以下のようなことができます。:
データ入力の自動化: 各種申請書や報告書のデータ入力を画像認識などにより自動化し、職員の作業負担を軽減。
在庫管理の最適化: 市が保有する物品の在庫管理を自動化し、効率的な資源管理を実現。
結論
生成AIの導入と内製化は、四日市市の業務効率化とサービス向上に大きく貢献することでしょう。
職員がより創造的で人間的な業務に専念できる環境を整えることで、市民サービスの質が向上し、地域全体の発展に寄与することが期待されます。
四日市市の先進的な取り組みは、他の自治体や企業にとっても、背中を押してくれる有益な参考事例となると考えられます。
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