見出し画像

カオスマップを有効に活用しよう!


はじめに

カオスマップは、業界や分野内で乱立するツールやサービスを整理・可視化したものです。
よく、何かの業界の展示会に行くと、チラシと一緒に配られますよね。
で、なんとなく業界のプレイヤーのロゴが、カテゴリ別に整理されている図なんだな、とわかった気になって、カバンの奥にしまい込んで、それっきりにしてしまうことが多くないですか?
実はそれではもったいない。

カオスマップには有用な使い方があるんです。その効果的な使い方を以下に挙げます。

【カオスマップの例】引用元:NoCoders Japan協会

1. 分野の全体像を把握する

  • 目的: 業界内でどのようなプレイヤー(企業・ツール)が存在しているかを理解する。

  • 方法: カオスマップ全体を見て、各カテゴリやセクションに目を通す。

    • 例: 「AI分野の中で、LLM(大規模言語モデル)や画像生成AIがどう位置付けられているのか確認する。」

2. 必要なツールを見つける

  • 目的: 自分の目的に合ったツールやサービスを効率的に探す。

  • 方法: カオスマップ内のカテゴリを確認し、目的に関連するツールを選ぶ。

    • 例: 「動画編集に適したツールを探したい → 動画生成AIカテゴリを見る。」

3. ツール同士を比較する

  • 目的: 複数の選択肢の中から最適なツールを選ぶ。

  • 方法: 同じカテゴリに属するツールの特徴を比較する。

    • 例: 「JasperとChatGPTを比較して、自分に適したLLMを選ぶ。」

4. 市場やトレンドを理解する

  • 目的: 現在の業界トレンドや将来的な成長分野を把握する。

  • 方法: 新しいカテゴリや注目度の高いカテゴリに目を向ける。

    • 例: 「新しく登場したアバター生成AIの可能性を探る。」

5. 新規ビジネスのインスピレーションを得る

  • 目的: 市場のギャップや機会を見つけて、新しいビジネスアイデアを得る。

  • 方法: まだ充実していないカテゴリやツールを探す。

    • 例: 「マーケティングAIカテゴリに不足している具体的な機能を補完するツールを考える。」

6. 投資や提携の意思決定に活用する

  • 目的: 投資対象や提携先を選定する際の情報源として活用する。

  • 方法: カテゴリ内の成長性や競争状況を調べ、注目企業をピックアップする。

    • 例: 「iPaaS領域のスタートアップに投資を検討。」

7. チームや顧客と情報を共有する

  • 目的: 自分のチームや関係者に分野の全体像や各ツールの位置付けを説明する。

  • 方法: カオスマップを資料や会議で活用し、議論の基礎資料として使用する。

    • 例: 「AI活用戦略を議論する際に、カオスマップを元に意見を共有。」

8. 適切なツール導入の計画を立てる

  • 目的: ツール導入の優先順位や戦略を整理する。

  • 方法: 現在の課題やニーズに合ったカテゴリから、ツール導入を進める。

    • 例: 「SNS効率化が課題 → SNS効率化AIカテゴリからツールを選定して導入計画を立てる。」

まとめと私のカオスマップの使い方

カオスマップは単なるリストではなく、「業界の構造を俯瞰し、最適な選択をするためのナビゲーションツール」です。目的に応じて柔軟に活用することで、効率的な意思決定や戦略立案が可能になるんです。

私のカオスマップの使用方法といえば、今回例として引用した「生成AIカオスマップ一覧」を使って、勉強会を行なっています。
具体的には、例えば右下の「プレゼン資料生成AI」のカテゴリにあるブランド名のアカウントを全て開けて、試して比較する、といった使用方法です。

カテゴリ別のサービスをまとめて試す

リサーチの手間が省けて、かなり助かっています。
上記分類で言えば、3番の使い方ですね!

AIアプリをプログラミング不要で開発する書籍

ChatGPTでAIアプリを作って仕事で使いたい方と世界に公開したい方へ


いいなと思ったら応援しよう!