ストレングスファインダーを学び、引っ越しを決めた
引っ越しをした。
今思うとよく前の家に3年以上も住んだなと思う。
京都に住んで4年目。
それまで埼玉・東京にしか住んだことがなく、関東を出るなんて考えもしなかった。
けどまあ転機は突然に。内見もせずに夫が決めた部屋。落ち着いたらじっくり住む場所探そう、なんて言いながらとりあえず住み始めて3年も居着いてしまった。
住んでいたのは観光地ど真ん中。清水寺まで徒歩10分。帰り道に舞妓さんとすれ違う。そんな場所。
引っ越した当初は得体の知れないウィルス騒ぎ真っ只中で、街から人が消えていたから、そんななか近所を散歩するのはとても楽しかった。
自粛期間が明けて仕事をしだすと、電車2路線が徒歩圏内、JR京都駅もバスで10分ほど、という立地に感謝の嵐。電車通勤のない夫よ、よくぞこの物件を選んでくれた。
私は電車であちこちの街をまわる仕事だったから、この便利さは慣れたら手放すことができなくなった。
何よりもよかったのが、お酒を飲んでも歩いて帰れること。
ちょっと離れたとこでもタクシーで千円くらい。
埼玉人の私。仕事も飲み会も買い物も美容メンテも習い事も、1時間かけて都心に通っていた私。
もうこの便利さはパラダイス。
けど、マンション内はカオス。
祇園の外れの方ということもあって、夜のお仕事の方々も多く住んでおり、だからというのも偏見かもしれないけど、実際モラルの低い人が多かった。
非常階段がタバコの吸い殻まみれだったり、朝方酔い潰れて言動おかしい人がいたり、マンション内大熱唱してる人がいたり。たぶん風俗の待機場所としても使われていたと思う。
近所で住み替えられる別のマンションを探したけど、そもそも単身者向けマンションばかりのエリアで、ファミリータイプは馬鹿高かったりして、ちょうどいい物件が存在しなかった。そして当時の私には、このエリアを離れる気がなかった。
そんな頃受けたのがストレングスファインダー。
人間には共通する34種類の資質があって、どの資質が強く出るかは個人ごとに違う。
テストを受けることで自分の上位の資質がわかって、その組み合わせによって自分の強みだったり自分ならではの成功パターンを見つけられるというもの。
○○タイプ、みたいに分類されるのが好きじゃない(B型がいつも嫌なやつにされる)私には、こういう診断テストはとても興味深かった。
そして自己理解プログラムの中でさらに掘り下げて学ぶことで、気付いた。
私、「適応性」持ってるじゃん。
そういや考えたこともなかった京都に住んで、カオスなマンションで楽しく暮らしてるのだって、「適応性」があったからじゃん。
流れに乗って「今」を大切に生きてたらなんとかなるなる。
今の便利さにこだわってたら次の出会いはずっとないない。
そう思って物件を探し始めてみたら、ぽっと出てきた新築物件。
今より不便な場所にはなるし、家賃もグンと上がるから今までのように飲み歩いていられなくなるけど、まあ、住んでみたら住んでみたでおもしろそう。
休みの合わない夫と一緒に内見することはできなかったけど、ほぼ即決。
自分の適応性を信じてみることにした。
そうして、やっと引っ越しが完了した次第。
いやーもう、快適快適。
家の中が快適で立地が不便だと、カフェでワークしようという気持ちにならなくなるのか。
居心地のいいあのカフェから家が離れるのは嫌〜なんて思ってた私、なんと狭い世界で生きていたことか。
今持ってるものを手放してみないと新しい出会いはやってこない。
「今」を大切にしてたらどんな瞬間もきっと大丈夫。
それが立証された気がする。
まあでも引っ越して唯一困ってるのはベランダに大量襲来してくるカメムシ。
今年は大量発生なの??
カメムシに適応できる日はくるのだろうか。