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CA学生団体コラボ第2弾 in 名古屋 参加体験記

はじめに

3月26日(日)に名古屋で行われたサイバーエージェントさんと東海地方のエンジニア学生団体の交流会に共同運営メンバーとして参加しました。
このイベントは、SAIBASHIと地方のエンジニア学生団体が共催となって開催する、地方のエンジニア学生団体とサイバーエージェントの交流会です。

今回は、第2弾として名古屋で開催されることになり、名古屋で活動している団体のC0de、IdeaxTech、NKC-UGの各団体から数名の運営メンバーを募り、約10名で企画・運営を行いました。

当日のタイムスケジュール

当日のタイムスケジュール


LT会

学生から3名、CAのエンジニアの方から2名の構成でLTを行いました。

1人目:江崎さん - IdeaxTech

江崎さんのLT

「新しい魅せ方に挑戦できるNeRFはいいぞ‼︎」
NeRFという新しい画像の生成技術についてのお話でした。

NeRFとは?
NeRF (Neural Radiance Fields)は、深層学習を使用して、複数の2D画像から3Dシーンをリアルタイムで再構成する手法です。NeRFは、3Dオブジェクトの表面や内部の微細な詳細を捕捉し、高品質の画像合成を実現することができます。

NeRFは、シーン内のすべての点について、その点からの放射輝度(radiance)をモデル化することで機能します。これは、点の位置と法線ベクトルを入力として、点に対する放射輝度を出力するニューラルネットワークを使用して行われます。このようにして生成されたモデルは、オブジェクトの表面だけでなく、内部の微細な構造も捕捉することができます。

NeRFは、現在の3Dリアルタイムレンダリングの手法に比べ、高品質な再現性を実現することができますが、計算コストが高いため、リアルタイムでの使用には向いていません。ただし、将来的には、より高速なハードウェアや最適化技術により、リアルタイムでの使用が可能になる可能性があります。

chatGPT

NeRFのような技術は、今後の映像の世界に大きな変化をもたらす可能性を感じました。現状では、静的なレンダリング方法で3Dシーンを生成するため、被写体が一定時間その場に留まっている必要がありますが、今後の改善として、リアルタイムレンダリングなどの動的なレンダリング方法が登場して、より高品質な画像合成が可能になるそうです。すごい。。。
また、VRなどの仮想現実の体験の向上にもつながる可能性があり、広告や観光業界にも応用できそうな気がしました。
新しい形での映像表現として今後注目されていきそうな技術でした。

2人目:せーさん - SAIBASHI (IdeaxTech)

せーさんのLT

「chrome拡張機能 超超超入門」
chrome拡張を今まで作ったことない人向けの入門のお話でした。

僕自身もchromeの拡張機能は今までに開発したことがなかったので、webアプリ開発と同じような手順で開発可能であることに驚きました。
chrome拡張機能は、マニフェストファイルを呼ばれるJSONファイルによって定義され、概要や説明、権限などのメタデータを指定するとのこと。
また、ReactやVue、Svelteなどのフレームワークも適用可能とのことで、普段フロントエンドを触っている人なら敷居もかなり低いと感じました。
自分も実際にアウトプットしてみたいと思います。

3人目:真虎さん - CA

真虎さんのLT

「新卒1年目エンジニアが感じたギャップ」
CAの新卒1年目のバックエンドエンジニアである真虎さんの入社前と入社後のギャップについて紹介されていました。

  1. 開発以外の仕事が多い

  2. 裁量が大きい

  3. 人との関わりが多い

エンジニアという職種は、一般人からしてみると、パソコンをカタカタしているイメージがあると思われがちですが、実際に入社してみると開発スキルだけでなく、コミュニケーション能力が問われる場面が多いです。僕自身も、ハッカソンなどの開発コンテストを通して、コーディングの時間以外にも、最初のアイデア出しや要件定義から始まり、進捗報告などチームメンバーとの話し合いをどれだけ密にできるかがプロダクトの完成度につながることは実感していたので、この点についてはすごく共感です。
また、エンジニアの裁量に関しても、抽象的な依頼が多いらしく、どのように抽象から具体に落とし込むかまでもエンジニア自身が考え、実装しリリースするとのことでした。
僕自身のイメージとしては、入社前の真虎さんと同じように、要件定義から始まり、設計→開発→テスト→リリース→保守・運用までの一般的な開発工程をエンジニアが担う印象が強かったので、企業によっては、それ以前の経営課題を解決するための業務課題やシステム構成の立案、システム企画まで担うのは意外でした。やはり、抽象→具体へ落とし込む練習はこれから必要だなと実感。
お話を聞いて、エンジニアとして働くことの解像度を上げることができたので非常に有意義でした。

4人目:なるおさん - SAIBASHI

なるおさんのLT

「エンジニア就活のリアル」
CAさんから既に内定を頂いているナルオさんから就活のポイントについてのお話でした。
当日の会場では、25卒や26卒の学生も多く、非常に気になる学生も多かったはず。
ナルオさん曰く、大事なことは、

  1. 会社選び - 会社選びが就活を決める

  2. 技術力 - エンジニアは技術力に貪欲に

  3. 技術力以外の強み - リーダーシップ、マネジメント経験などは評価されやすい

また、会社選びのポイントとして、

  1. 業務内容 - どのような業務をしたいのか、それを通してなりたい自分になれるか

  2. 社風 - フルリモートや働き方など

  3. その他の強み - 技術力がある、挑戦できるか、事業ドメインが面白いなど

の3点が大切だそうです。
僕自身から見ても、この3点に関してはきちんとこだわりを持って企業さんを見るようにしています。
やはり、「働くことに対して情熱を注げる」のは今後の成長にも直結すると考えており、自分が納得した環境でないとそれを実現するには難しいと思っています。どれに重きを置くかは人それぞれなので自分にとって最適な環境を選定するのが一番いいですね。

もちろん、その企業さんから内定を頂くには、ある程度の技術力やその他の強み、自分にしかない個性をアピールしていく必要があります。また、企業さんの文化や実現・解決したいことと、求職者の目指したいことがマッチするか否かも重要だと個人的に考えています。
25卒の絶賛就活中の自分にとって非常にためになるお話でした。

5人目:仙石さん - CA

仙石さんのLT

「エンジニアに求められるもの」
5年目のCAのモバイルアプリエンジニアである仙石さんが考えるエンジニアに求められるものについて紹介されていました。

やはり、現役エンジニアの方が語るとかなり説得力を感じますね。
技術力に関しては、「広さと深さ」をトピックとして紹介しており、仙石さんのいう「広さ」とは、モバイル(専門分野)にとどまらず、webフロント/サーバー/インフラ等の幅広い知識。
「深さ」とは、Flutter(専門)のトップラインで戦う。
との認識でした。
この話題に関しては、フルスタックに技術を学んできた自分にとっては胸アツでした笑
現場によっては、技術領域が細分化されている企業さんも多々ありますが、やはり、幅広い技術を持っていた方がさまざまな視点から物事を捉えることが可能であり、プロジェクトのマネジメントなどを担う立場の人間には幅広い知見があるとかなり有利だと感じました。

また、「Team Geek」の本で紹介されているHRTという優れたチームが優れたソフトウェアを作るのに必要な三本柱の説明もされていました。

  • H(Humility) 謙虚さ

  • R(Respect) 尊敬

  • T(Trust) 信頼

僕自身もエンジニア学生として、いろんな方と接する機会があるのですが、エンジニアとして素質を感じたり、スキルや実績などを既に持っている学生さんは、確かにこの3点を満たしている印象があります。
年齢や経験は関係なく、このHRTを持っている方は今後エンジニアとしてかなり成長する可能性を感じます。

謙虚さがないと、今の自分の実力に満足してしまい今後の成長は見込めませんし、成功して慢心するのは危険信号ですね。
尊敬がないと、エンジニアの必須スキルであるコミュニケーションスキルが磨けませんし、チームとして機能しなくなるかと思います。
信頼がないと、他人にタスクを割り振ることができなくなり、結局すべてのタスクを自分で処理することになり、ハードワークになってしまいます。

これは、エンジニアだけでなく、テックリードやPM、CTOなどマネジメントの業務に関わる人にも言えそうですね。
(もちろん、どの社会人にも必要な観点)

この3点に関して、今までの自分を自己分析してみると、謙虚さや尊敬に関しては、他人からの評価の方が妥当性・信頼性があるのでなんとも言い難いですが、信頼に関しては、1年前の自分には欠如していたと感じます。
特にそれを感じた瞬間は、ハッカソンです。学生によるハッカソンは、メンバー間のスキルにも差がある場合が多々あります。自分も当時はPMの立場として、「もし、この人ができなかった場合はどうしよう」という余計な不安を感じてしまうことがたまにあり、自分が代行してやる場面が多くあったように感じます。結局、その場はそれで凌げても継続してプロジェクトを進めようとすると、いつか自分の身がもたなくなり、PMを失ったチームは崩壊します。実際に、崩壊した経験もあります笑

もちろん、それ以降はその反省を活かし、チーム内の役割分担をキックオフ当日に決め、チケット管理をカンバン形式で行なったりして対応するようになりました。その結果、自分にはなかった視点やその人独自の観点も反映することができ、チームとして質の高いプロダクトが生成しやすくなりました。

以上の経験を踏まえた自分から見ても、このHRTはエンジニアとしても、そしてエンジニア以外の職種でも大切な概念だと実感します。

交流会

LT会後の交流会に関しては、さまざまなバックグラウンドを持つ学生さんと交流することができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

交流会の中で、紹介された「失敗から学ぶRDBの歩き方」という書籍をその場でKindleで即買いし、帰宅途中でざっと読んでみました。現場の実例エピソードがあり、問題となる箇所やその対策方法がまとめられており、非常にに読む価値のある書籍だと感じました。
また、MySQL、PostgreSQLを取り扱っており、そのRDB特有の機能なども加味して解説してある箇所もあるので汎用性もあり、実用性もかなり感じました。
特に、バックエンド/サーバーサイド志望の自分にとってRDBとは今後も仲良く付き合っていくことになるので、学生のうちにアンチパターンを把握し、対策法を身につけることは大切ですね。


感想

運営メンバーとして、多くの学生さんに参加してもらえたのが嬉しい限りですし、安心しました笑(3日前まで人があまり集まらずヒヤヒヤしてました笑)
今回の交流会で、今後のモチベになった学生さんもきっといるはずなので、参加しただけで満足せず、今後の行動に繋げてもらえれば1運営メンバーとして本望です。
そして、今回の交流会を企画・運営・協賛していただいた、なるおさん、せーさん、その他の運営メンバー、学生団体の皆さん、そしてサイバーエージェントの皆さんには心よりありがたくお礼申し上げます。お疲れ様でした。
皆さんのおかげで素晴らしい交流会となりました。
また今後もイベントを開催する時があれば、その際はよろしくお願いします笑

集合写真

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