それは誰へ向けた言葉?
「なんで、できないの?なんで、分からないの?何回いえば、分かるの?」
子育てをしていると、つい感情的になってしまうことがある。寝不足だったり、生理でイライラしたり。体調が悪いときや、時間に余裕がないとき、気持ちに余裕がないとき。
そんなときは、いつもなら気にならない子供の行動が気になってしまう。根気よく見守ることができなくなる。待てなくなる。
まるで、八つ当たりをするかのように、感情に任せて怒ってしまう。そんなときに発する言葉は、だいたい子供を追いつめるような言葉だ。
感情的に怒るのは、子供のために叱るのとは違う。
ただ、自分のイライラや感情を発散させているだけで
子供には、怒りという恐怖を与えてしまうだけだ。
少し時間が経つと、なんて酷いことを言ってしまったんだろう。あんなふうに怒らなくてもよかったのに、と猛烈に反省する。世の中のお母さんが自分以外、とても優しい人に見えてくる。反省は自己嫌悪と隣り合わせだ。
こんなとき、わたしは素直に子供に謝る。
「お母さん眠たくて、疲れていてこわい言い方してしまったの。あんなふうに怒ることじゃなかったね、ごめんなさい。」
と、子供たちを抱きしめる。ただの自己満足なのかもしれないが
悪いことをしたら謝る。大人も子供も一緒だ。
そして、もうこんなふうに怒らない!!と決心しては、また同じことを繰り返す。
「何回いえば、分かるの?」
は、まさに自分に対しての言葉だった。
育児と書いて、自(児)分を育てるの意味を、実感せずにはいられない。
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