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【福祉の非常識】金銭管理

私は知的障害者の入所施設で働いている。

世の中はオンライン決済という時代だが、私の職場は未だに現金至上主義だ。

利用者様の資産は後見人か家族が管理している。事業所はそのお金を預かりしている。利用者様の衣類や日用品、趣味のもの等を購入するのは、主にその方の担当職員だ。

もちろん利用者様自身が購入するのももちろんありだが、重度の知的障害のある方の場合、買い物は難しい。外買い物出に付き添うのが理想だが、そのような機会は稀である。

担当利用者様のものを購入する時は、職員の勤務時間外になる。ある意味サービス残業だ。

ネット通販が使えればよいのだが、請求書払いができないサイトではダメだ。

コロナ禍である。

なるべくなら買い物には行きたくない。

後見人がついている知的障害者の方の場合があり、クレジットカードを作ることは出来ないそうだ。
これはもちろんご本人の資産を守るためだ。

クレジットカード決済ができない時点で、オンライン決済の方法は限定されてくる。

nanacoでもWAONでも何でもいいから、何かオンライン決済に対応出来る方法を、行政も、施設の運営も、考えて欲しいものだ。

オンライン決済が出来れば、買い物の手間も省ける。事務的な手間も省ける。会計も透明になる。いるいことずくめ。

金庫に現金があるから、経済的虐待が起きるんだ。

早く時代に運営が追いついてくれることを願う。


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