仙腸関節障害
数日前から臀筋(腿の付け根あたり)、ハムストリングス、腓腹筋が激烈に痛く、仕事はもちろんのこと、日常生活にも支障がある状態だ。立ったり座ったりする時、前屈みになる時、座っているだけでもクソ痛い。忙しい時間帯に介助しながら絶叫するくらい。湿布して様子を見ていたが一向に改善せず、妻の勧めで初めて整体院に行ってきた。
整体師の先生によると、今回の痛みの原因は仙腸関節の炎症で、それは長年の負荷が積もり積もったことによるものだそうだ。職業病だね。ハムストリングスや腓腹筋の痛みは関連痛というものらしい。関連痛とは要するに、脳が痛みの信号を誤って受け取っているということだ。
仙腸関節の炎症を和らげるため、電気や超音波、温熱療法、マッサージや他動運動も受けた。とても気持ちよかった。
ちょっとだけ楽になったが、まだまだ炎症は残っており、完治には時間がかかりそうだ。施術前に比べて痛みは和らいだが、それも10が8になった程度だ。
それにしても、画像診断もなく、触ったり動かしたりしただけで痛みの原因を特定できてしまうって、すごいと思う。
数年に一度のケガになったが、高い授業料を払っただけに、学んだことも意義深い。
①所作について気づきを得た。それだけ忙しさにかまけて所作に意識が向いていなかったということ。骨盤の角度を意識するだけでも所作は格段に美しくなり、それが体にとっても楽になる。カッコよく見えるし、威厳も出てくる。
所作に集中していると、一種のマインドフルネス状態になる。余計なことが頭の中から追い払われ、今ここに集中できる。禅僧は所作がとても美しい。
②骨盤について学ぶことができた。腰痛は脊柱の問題だとばかり思っていたが、骨盤の機能は人間が生活する上でとても重要だったのだ。
③自分の体がとても固いことに気づいた。ストレッチは重要だ。習慣にしなければ。
④原点回帰できた。自分が今そうであるように、世の中、痛みを抱えている人が大勢いる。腰痛に限らず、はためからは見えなくても、痛みを抱えている人はたくさんいるものだ。
自分と同じように痛いのだ。辛いのだ。
親切にしないでどうする!?
分かってあげようとしないでどうする!?
突き放した見方をしては、いけない。
みんなで支え合うんだ。
助け合える集団、社会だから自分も、他人も、幸せになれるんだ。福祉の原点だ。
われわれ福祉従事者は、忙しいから時々立ち止まって原点回帰しないといけないんだ。
今回のケガで、自分は痛い思いをして、なおかつ考える時間をたくさんもらった。
ケガして、良かった(笑)
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