ストックオプションとは?
巷でよく聞く"ストックオプション"
聞いたことはあるけどどんなものかはわからない。
今回はそんな方向けに"難しい用語を使わずに"解説したいと思います!
✅1.ストックオプションとは?
早速ですが、ストックオプションを一言でいうと「あらかじめ決められた価格で株を購入できる権利」になります。
これが今回のまとめですが、もう少し嚙み砕いて説明します。
商売の基本は「安く買って高く売る」ことですが、株も同様です。
100円で株を買って500円で売れれば400円の利益を出すことができます。
ただ、普通の株式市場では株価は常に変動しているため、必ずしも100円で買えるとは限りません。
しかし、ストックオプションであれば「株を100円で買う権利」が約束されているので、株価が上がれば上がった分だけ利益が出ることになります。
もう少し具体例を見てみましょう。
下の図では株価を8,000円で買える権利が付与されている状況です。
この状況で株価が25,000円になったら、売却価格25,000-購入価格8,000=17,000の利益を出すことができます。
「逆に株価が8,000円を下回ったらどうするの?」という疑問については、株を買わなければ(権利行使をしなければ)良いのです。
もちろんストックオプションを行使する期限は存在しますが、その期間内であればいつ権利行使しても問題ありません。
そのため、ストックオプションを付与されて損をするということはほぼないと考えて大丈夫です。
✅2.ストックオプションのメリットは?
ストックオプションは従業員、会社それぞれにメリットがある制度になります。
2-1.従業員側のメリット
上に書いた通り、購入価格があらかじめ決まっているため、購入価格を上回り株価が上がれば上がるほど利益の金額が大きくなります。
メルカリが上場した時に、社員が数億円の利益を得たのは有名な話ですね。
(もちろんその裏には相当な努力があったと推察しますが)
税金の詳細な説明は割愛しますが、給与やボーナスでお金を獲得した場合MAXで45%の税金がかかりますが、株で利益を出した場合は20%で固定されています。
仮に1億円を入手したとき、ボーナスで支給された場合、4,500万円も税金で持っていかれますが、株で利益を出したら2,000万円に抑えることができます。
(細かく言えば少し齟齬がありますが、ざっくりとしたイメージはこんな感じです)
株式市場で株を買ったとき、株価が下落したらその分だけ損失が出ることになります。
しかし、ストックオプションは株価が下がり続けたとしても、権利行使しない限り損失が出ることはありません。
また、ストックオプションは会社から購入するものでもありませんので、従業員側の金銭的なデメリットはほぼありません。
2-2.会社側のメリット
ストックオプションはよくベンチャー企業で付与されるものになります。
ベンチャー企業は優秀な人材が欲しいものの、高い年収で獲得することが難しい(多額のキャッシュを払うことが難しい)という葛藤があります。
そこで出てくるのがストックオプションです。
"今は"現金を払うことができないけど、”上場したら”株の利益で補填してほしいということで優秀な人材を確保しやすくなります。
また、一般的にはストックオプションを行使する際の条件として「在籍していること」が掲げられているため、人材の流出を防ぎやすいというメリットもあります。
会社は企業価値の最大化を目標としています。
これは株価の向上とほぼ同じと考えて大丈夫です。
一方、従業員にとっても株価が上がれば自分の利益が増えるので、会社と従業員の目指すものが一致します。
その結果、従業員が株価の向上を目指す→従業員のモチベーションが上がる→業績が上がる→株価が上がる→といったインセンティブを生むことができます。
✅3.まとめ
以上、ストックオプションについて簡単に解説しました!
今後も「聞いたことはあるけどよく知らない」ようなものを分かりやすく解説していきます!
また次の記事でお会いしましょう!