スタートアップに転職して変わったこと
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スタートアップに転職してちょうど1年が経ったので、備忘も兼ねてこの1年で感じたことを書きたいと思います
✅自己紹介
初見の方も多いと思いますので、簡単に自己紹介から。
✅どうやったらできるか?を考えるようになった
監査法人からスタートアップに転職してから色々なギャップを経験しました。ルールが属人化していたり、そもそもルールがなかったりと大企業から来るとびっくりすることだらけでした。また行う業務もほとんど初見のものばかりで探り探り正解を見つけるような日々でした。
そんな中、1年間で1番成長したと感じる点は「どうやったらできるか?」を考えるようになったことです(当たり前と思う方はすいませんm(_ _)m)。
前職の監査法人の仕事は、平たく言うと、会社が作った決算書が正しいか間違っているかを判断することです。例えばA社が売上高1,000万円だと主張していたら、調査しそれが正しいかどうかを確認します。あっていれば問題ないですが、間違っていたら「800万円が正しいので直してください」と伝えるのが仕事です。
監査法人に勤めている方は、ストライク、ボールを判定する審判のように、○✕をつけるのは得意な方が多いですが、プレイヤー(ピッチャー)として「どうしたらストライクを投げられるか」を考えられる人は少ないように思います。ご多分に漏れず私もその一人でした。
事業会社で求められるマインドは異なります。社内で「こういうことをしたい」と言われた時にOK/NGの判断を出すのは簡単です。しかし相手が求めているのは「NG」ではなく「どうしたらOKになるか」です。新しい取引をしたいときに「この法律に触れるからNG」ではなく「こういった形にすればうまく取引ができる」と回答する必要があります。
入社した当初はこのギャップにかなり戸惑いました。他の社員や会社自体も若いことから、無理難題を投げかけられることが多くありました。当初は「これはxxに引っかかるのでダメです」と返すケースが多くありました(今となっては反省です)が、ある時「こうしたらいけると思いますよ」と返しところすごく感謝され、これが自分に求められていることだと認識しました。
これは他人からの質問のみならず、自分の業務にもポジティブに働いてると感じます。毎四半期、OKR(達成すべき目標)を個人及びチームで設定します。初めは楽々到達するような目標を設定することが多かったですが、途中から少し背伸びしないと達成できないような形に変えました。そうすると「達成できるかギリギリだけどどうしたらクリアできるか」を自然と考えるようになりました。
スタートアップは風が吹けば倒れるような会社です。そんな中で前期と同じようなことをし続けているようでは、競合に一瞬で打ち負かされてしまいます。ましてやIPO(上場)を目指しているので、圧倒的なスピードで成長する必要があります。「どうやったらできるか?」という考え方は組織としても個人としても成長のために重要だと感じました。上場に向けて、今後もこのマインドを大事にしたいと思います。