島の看護記録vol.28
本日は晴れ時々曇り。一時的に雨でしが。
今日は隣の島のレモン畑の草刈り作業のお手伝いをしてきました。季節のせいか草がぼうぼうと生えておりとても刈り甲斐のある雑草で達でした。畑を管理している方は農業の世界でも一目置かれている方でとにかくこだわりが凄いです。素人の私たちでは何を言ってるのかさっぱり分かりませんでした。草木の邪魔をしてはいけない、風の通り道を考える。正直全然わかりまでんでした。笑
特に厳しいわけではなく本人もなんと説明していいかわからないような感じでした。要は感じろということです。私はとにかく草刈りをしただけで通り道はよくわかりません。農業に詳しい大学生もいたのでその方に風の通り道を聞き草を刈っていました。草刈りが一段落すると次は水の通り道を作る作業に取り掛かりました。ここでもただやみくもに掘るのはよくないようです。
農業の達人は土と喧嘩してはいけないと話していました。私としては喧嘩をするつもりは全くありませんが、どうやら喧嘩していたみたいです。草刈りや土を掘るという作業も奥が深いんだなと感心していました。また、土も腐っているところがあるみたいでその場所は掘り起こさなければならないそうです。達人曰く感触が違うとのこと。柔らかい部分だけ掘り少し硬くなったら掘らないそうです。
その感触は最初はなんのことやらさっぱりでしたが、やっていくうちになんとなくわかった気がします。また、良い土と悪い土の色もなんとなく判別できるようになりました。最初は「何を言っているんだろう?」と思っていましたが最後の方は少し理解できるようになりました。この島にきて週に1回以上は畑の出向き作業をしています。きついこともありますがなんだかんだで楽しくやっています。畑作業ばっかりやっていますがちゃんと看護師の仕事もしています。明日も看護師の仕事はちゃんとあります。
この島の家はとっても立派です。ほとんどの家が瓦屋根でまるでタイムスリップしたような感覚になります。今日一緒に畑に行った大学生はそういった建築物が好きみたいです。20分くらい鬼瓦について熱く語られました。最初は聞き流していましたがあまりにも熱く語るので覚えてしまいました。どうやら鬼瓦の模様には意味があるみたいです。この話を書くと長くなるので機会があれば紹介したいと思います。しかし、そういう視点から物事を見ることができると、普段何気なく見ている景色も違って見えてきます。その大学生と出会えたのも島にきたおかげです。
今日は朝から動いてとても疲れました。また、明日から本業の仕事があるので頑張ります。看護師の仕事も好きなのでご安心ください。
それでは、また明日。