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【無料note】不況を乗り切るマーケティング図鑑
今回のコロナ不況によって、社会の前提がガラリと変わることも認識してほしいと思います。
変わるのは次の5点です。
1. 既にビジネスモデルにほころびが見え、業績が伸び悩んでいた企業は、不況により致命傷を負う
今回のパンデミックにより、イギリスでは生活雑貨やアパレルの「ローラアシュレイ」、アメリカではデパートの「ニーマン・マーカス」や「J・C・ペニー」、アパレル小売の「Jクルー」、高級食料品の「ディーン&デルーカ」、オーストラリアの航空会社「ヴァージン・オーストラリア」、タイの「タイ国際航空」、日本では「レナウン」などが経営破綻してしまいました。これまで業績が振るわずにいた企業や、ビジネスモデルにほころびが生じていた企業は、今回のパンデミックによって致命傷を受けてしまいました。
2. 弱体化した企業を、安価に買収する企業が必ず登場する
3. 自社の事業領域でなくても、社会が必要とする商品やサービスの開発と供給をすみやかに開始する企業が出現する。
新型コロナウィルスの感染拡大を受け、政府の緊急要請に応じてシャープは2020年3月半ばからマスクの生産を始め、販売も開始。大企業を中心に、非常事態にあって社会に必要とする商品やサービスの製造と供給を迅速に開始する動きが出てきます。
4. クラウドファンディングによる救援活動など、困っている組織や法人を支援する取り組みが始まる。
5. 新たな需要が誕生する一方、既存需要が減少する状況が生じる
リモートワークが普及すると、新たな需要として、IT機器や関連する商品・サービスの需要が拡大していきます。またこれまで以上にEC(電子商取引)と宅配ビジネスの需要が拡大します。その一方、既存需要の減少により、企業がオフィススペースを拡大しなくなる可能性が出てきます。実際に出社する人が減少すれば、オフィスエリアでの外食需要は減少し、ビジネススーツや化粧品の需要が減少するといった動きが出てくるでしょう。
このようにコロナショックによって社会の前提がガラリと変わると、企業は生き残るために、新たな打ち手を真剣に考える必要が出てきます。
そして、今回のコロナ不況に対して有効な打ち手となりうる、次の「8つの不況対策パターン」を抽出しました。
(8つの不況対策パターン)
1.不況耐性型
➾サカタのタネ、ケンタッキー・フライド・チキン
2.適者生存ダーウィン型
➾ドン・キホーテ、トレジャー・ファクトリー
3.顧客と関係づくりを強化し、需要を創造するプロモーション型
➾JR東海、無印良品
4.キャッシュ・コンバージョン・サイクル短縮型
➾Apple、Amazon
5.不況逆手型
➾アパグループ、ニトリホールディングス
6.リアルとバーチャルの融合最適型
➾Peloton(ペロトン)、Bonobos(ボノボス)
7.ダイレクトリクルーティング型
➾Linkedin(リンクトイン)、LAPRAS(ラプラス)
8.働き方支援型
➾タニタ、助太刀
「コロナ不況の時代に、私たちはどうするか」を考えるうえで、この8つの不況対策パターンは有効な打ち手になりうると私は考えています。
(続きは本書で↓)