「It is time (that) ~」の構造ってどうなってんの?
高校英語の仮定法で習う表現に、「It is time (that) ~」ってのがあります。
例えばこんな感じの文で使うやつです。
↓ ↓ ↓
例文
It is time that you went to bed.
=もう寝る時間だよ。
「この例文、なんかどっかで見たことあるぞ」と思った方もいらっしゃるでしょう。
結構定番て感じなのかもしれません。
上記の that は省略可能です。
ていうか省略する方が多く、大抵高校生用の英語参考書だと「thatがつくことがあるよ」という記述さえありません。
この型では that の後ろの文が、例文の「went」のように過去形になっているところが特徴的ですよね。
他の仮定法の表現のように動詞を過去形にしているんです。
最初見たとき、「なんでここを仮定法にしてんの?」
と多くの人が思うことでしょう。
なぜ仮定法になっているのか?
ざっくり説明すると仮定法は、現実から遠い話、現実とは違う話、ありえない話のときに使う表現でしたよね。
この場合、「寝る時間だよ」って言ってるってことは、現実には相手は寝てないんですよね。
普通は寝ている人にこんなこと言いませんからね (笑)
つまり、「寝ること」が現実と違うから仮定法を使うという感覚なんです。
さあ、なぜ仮定法になるのかを理解したら、「もう何の問題もないぜ! この表現はもうオレのもんだ!」って気がしているのではないでしょうか?
さて、ここで問題です。
この that は何者なのでしょう?
それプラスこの文の全体の構造を説明してください。
難しいですよね。
最初は私もわかりませんでした。
みなさん仮定法のところに気を取られすぎて、全体の構造なんて大して気にしていないのではないでしょうか?
かく言う私もそうでした。
まあ、見た目はシンプルですから、「説明できないけどなんとなくわかる」って感じなんですよね。
でもいざ説明してよと言われたら、フリーズしてしまう人はたくさんいるんです。
それでは、構造を探ってみましょう!
この that は一体何?
ズバリこの that は関係副詞です!
「あれ? that って関係副詞にできるんだっけ」って思った方は鋭い!
学校で that も関係副詞で使えることを習ったよという方はあまりいらっしゃらないかと思います。
that を関係代名詞として使うのは中学で習いますよね。
でも実は、that は関係副詞の when, why, where などの代わりに使うこともあります。
ただし、この that は省略されることが多いんですけどね。
例文
The day (that) she returned was Friday, not Saturday.
=彼女が帰って来たのは、土曜日でなくて金曜日だったよ。
↑カッコ内の that は関係副詞で省略可能。
まあ、とはいっても、入試では「It is time (that) ~」などの慣用表現以外で that を関係副詞として使うのは避けた方が無難な気がします。
そもそも普通は習わないから知らない人が多いと思います。
万が一選択問題でそれ以外に正解候補がなかったら選べばいいかなという感じです。
ちなみに関係副詞の省略は習うし、受験用の問題集にも出てますよ。
じゃあ、全体の構造は?
さあ、この that が関係副詞だとわかれば、あとは簡単!
「It is time that you went to bed.」の「time」が先行詞で、「that you went to bed」が関係副詞節というわけですな。
「It」は時間や状況を指したものでしょう。
そんで全体の骨組みは SVC になっているんですね。
まとめて図にするとこんな感じです。
めでたしめでたし♪
※この that を同格の that とする解釈もあるようです。
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