ネガティブ担当大臣○○君
この世界には生まれながらにネガティブを引き受けてくれる陰キャな人が数多く存在する。
常日頃ポジティブたらんとする自分たちにとっては、大変心強い頼りがいのある存在だ。
陰キャさんたちは日夜、自分の中でネチネチネガティブを捏ね繰り回し、最後には地球へとグラウンディングしてくれる。
つまり陰キャさんたちは、他の誰かの代わりに身を呈してこの世のネガティブを循環してくれているのだ。
それはとても孤独で、暗く、悲しく、侘しく、虚しく大変なことだ。
基本ポジティブシンキングを心掛ける自分であったならば、とっくに死んでしまってもおかしくはない。
だからいつもありがとう。
ネガティブな人を見て、なんだかやるせない気持ちになりませんか?
どうして彼らをそう思うのですか?
ひょっとしてネガティブな人のことを思い違っていませんか?
他人は自分を映す鏡。
自分の心の投影。
別の形をした、自分自身。
キライな人、自分に代わって嫌な役割を演じてくれている人。
スキな人、自分が好ましいと思えるような人を演じてくれている。
自分以外のすべての人が、自分にとって何かしら意味のある存在なのだとしたら?
自分や周りに感謝できるのではありませんか?
最強の敵ドリームキラー
「自分なんて・・・」
事あるごとに自分の中から出てくるそんな心の動き。
それって本当は自分を守るための心の力動。
そうして更に自分の心を投影して周りに邪魔をさせる。
「もっとこうしたら?」「それって意味あるの?」
親兄弟、友人知人、会社の同僚や上司。
会ったこともない無関係な人たちまでもがSNSの向こうで色々言う。
それらはすべて人生を営む上で、自分が足を踏み外して大けがや大事故に巻き込まれないように起こる恒常性維持機能。
そんなの本当に余計なお世話、でもその意味を本当は知っているから。
気分の落ち込みにも限界はある、あるポイントを超えると反転して上昇を始め、やがて気分よく過ごせるようになる。
陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる。
願望の実現や現実創造は陰陽同時に起こり、わずかに陰のほうが先にやってくる。でもだから頑張ろうとなる。
先にやってくるネガティブを推進力に変えてもっと高く飛ぶため。
だからそれらを乗り越えたとき、必ず新しい何かがやってくるのだ。
つまりは夢が叶う前に必ず現れる予祝。
最強にして最大のライバル。
ドリームキラーは必ず自分の中からやってくる。
今こそ自分の中の怪物と握手する時。
夢にまで見た最強のタッグマッチ。
自我と忘我のコンピレーション。
名前のない怪物、私はそいつを夢喰いの化け物とそう呼ぶ。