FLAPを応援してくださったみなさまへ
こんにちは。よしたかぎです。
新年のご挨拶を直接できていない方もたくさんいらっしゃる中、先にこのようなブログを読ませてしまい申し訳ありませんが、よければ最後まで読んでいただきたいです。
今回は重要なお知らせがあります。
ご存知の方は多いと思いますが、2014年12月より
「FLAP〜美容室で選ぶのではなく、美容師で選ぶ時代へ〜」
を弊社のメイン事業としてスタートさせ、ここまでやってきました。
タイトルを見てわかるかと思いますが、本日1月15日をもってFLAPの運営は終了することにしました。
約1年、たくさんの方に支えられなんとかここまでやってきましたが、残念ながらご期待に沿うことはできませんでした。悔しい思いはもちろんありますが、いつまでも下を向いていても仕方がないので、次のスタートに向けて動き出します。
2014年12月8日、美容系サービスFLAPは立ち上がりました。
2014年5月7日からティザーサイトをオープンし、たくさんの方に事前登録頂いていたので順調な滑り出しでした。(2014年夏リリース予定としていたのに12月になってしまい、どんだけ夏休み長いんだよと突っ込まれたことは割愛させて頂きます)
運良くたくさんのウェブメディアでも紹介頂き、当時はちょっとだけ衝撃を与えることができたのではないかと思っています。
【掲載メディア】
Fashionsnap.com
美容院ではなく美容師を選ぶ世界初のサービス「フラップ」ローンチ
U-NOTE
美容室も「人」で選ぶ時代に。世界初のサービス「FLAP」が美容師の働き方を変える?
OREOKA.COM
自分に合った美容師さんを選ぶことができる「FLAP」が絶賛公開中
NEWS PICKS
美容院ではなく美容師を選ぶ世界初のサービス「フラップ」ローンチ
サービス終了を頭に入れ始めたのは昨年8月に遡ります。
7月にサンフランシスコから帰国し、僕の中には大きなもやもやがずっとありました。その大きな原因はサンフランシスコで投資家で言われた一言です。「お金を生んでいないサービスは事業じゃない、おもちゃだ」
至極当然のことですが、日本の投資家からはあまり聞こえてこない一言です。Twitter、Facebookのようにマネタイズはあと。まずはユーザー、トラフィックを増やすんだ。という考え方が多いように見受けられます。しかしサンフランシスコではもうそれは時代遅れ。ユーザーが少ないうちからマネタイズし、そのままグロースさせていく。まあ言われて見れば当たり前のことです。この考え方に当てはめるとFLAPはおもちゃでした。そのことですごく悩みました。一人でも色々考え、チームでもたくさん話し合いました。株主とも議論を重ねました。美容業界でお金を稼ぐことが難しいのではなく、新しい仕組みを作りそれを美容師と消費者の当たり前にしていくにはかなりの時間を要します。大企業の新規事業であれば良いかもしれません。2、3年かけてじっくり事業を育てても。スタートアップである僕たちにそのくらいの体力はないと判断しました。その結果、一度美容師向けのサービスはやめて違う領域で勝負しようという結論に至りました。ここでちゃんとお伝えしておきたいのは、僕たちは美容業界の変革を諦めたわけではないということです。またいつか僕が実力をつけてから、美容業界に対して外から良い影響を与えれるような存在になりたいなと思っています。
少しでも美容業界を良くしたい。生まれ変わった美容業界でもっと生き生きと働く美容師さんを見たい。消費者視点での市場を創造したいという思いからスタートしたFLAPですが、僕らの想像以上に簡単なことではありませんでした。
しかし、「美容師を選ぶ」というコンセプトが間違っていたとは思いません。むしろ今でもその時代は確実に近づいていますし、一部では当たり前になりつつあります。FLAPを通じてその新しい世界観に触れ、自分に合った美容師を見つけることができたユーザーさまもいらっしゃいます。まだ経験したことのない未来の世界観に早くみなさんにも触れてみてほしいです。
たくさんのご支援、ご声援を頂きましたが、一方でかなり厳しい声もたくさん頂きました。まだまだ美容業界に対する認識が甘かったことは反省しましたし、今では強くその部分は意識できるようになりました。あれ以降、より現場に近い位置でお仕事させて頂いていたりもします。そこで見えた課題点もたくさんありました。この業界を良くするのは僕だという強い使命感を持ってずっと仕事をしてきましたし、今でもそう思っています。自分よがりな使命感かもしれません。しかし僕のやってきたこと、これからやることは絶対に業界のためになるという自信はあります。いつかまた帰ってきます。
FLAPを通じて得られたことはたくさんあります。起業家たるもの、失敗から得るものを最大化しなければならないと考えています。ここで得たものを次の事業に活かしたり、今から事業を始める人たちにも還元していきたいと考えています。今回事業をやめるという決断をしたときに得た学びがこちら。
僕らは2月に新しいサービスのβ版を招待者限定で公開します。みなさんのもとにお届けできるのは3月になる予定です。どんなサービスになるのか楽しみにしていてください。
僕たちはこれからも現在の常識に囚われず、未来の常識を創造するために一歩ずつ前に進んでいきます。