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Airbnb,Uberの本当の強さを感じた2019年ひとり旅


実のところ、毎朝ニュースで目にするAirbnbやUberなどユニコーン企業の凄さがいまいちピンときていなかった。
“壮大なマッチングアプリ”がシェアリング・エコノミーの流れに乗って先行者メリットを総取りしているんだろうなぁ〜くらいに。
でも「バンコク2日+スリランカ5日の旅」で生使いしてみたら、、違った。

(今回のお供のアプリ達)

それは本質的ニーズの総取りだった

もっと本質的に、旅行者とホスト/ドライバーたちのニーズを総取りしていることを身をもって感じたので、久々に一人旅に出ようと企むすべてのビジネスパーソンの旅行熱の種火にでもなればと思い、成都での長すぎる乗り継ぎ時間を使って書き留めてみる。

※ちなみにGAFA様やLINE様は旅行中も変わらず不可欠なライフライン。YouTubeやインスタで行き先の情報集めるとビジュアルと流れで楽しめるし、Facebookで仲良くなったスリランカ人と友達になれたり、メッセでたまに仕事やりとりしたり。

ユニコーン前後の旅の変化

で、
10代20代の頃のガッツと行動力で世界中の国をバックパックひとつで飛び込んでやるぜ的な「前ユニコーン時代」は、もっぱら地球の歩き方片手にカタコト英語で安いホテルを予約したり、トゥクトゥク運転手と喧嘩したり、それはそれで楽しく旅していたと思う。
でも、今回ユニコーン達と旅をして、、


圧倒的にノーストレス

圧倒的に時短


それでいて、旅の醍醐味を損なうものでもない。これは確かに世界中が使う。

Airbnbの凄さ(今更)

まず宿泊。
自分の場合は今回、
ここぞという決まった宿泊地、泊まりたいホテルでBooking.com3割、
旅の導線上一番都合が良く、しかもその近辺で最も好みのタイプの宿を選ぶのにAirbnbで7割。

国ごとにどうしても数日間くらいの滞在が多くなってしまうので、交通機関の乗り継ぎ効率がとても大切。その工程に上手くハメ込めてしかもふつうのホテルにはないオリジナリティある宿の趣向が楽しめるのが本質的な価値なのかもしれない。

ホテルを起点に旅程を組むのではなく、
旅程に好きな宿を組み込めるのだ。

いまやAirbnbは、マリオットもインターコンチも抜いて世界一のホテルネットワークになっている。

(スリランカ シーギリアのCourtYard Villaの朝食。夜の買い出し時には自転車も貸してくれた)

あとAirbnbホストが手配してくれるトゥクトゥクは、配車アプリではできない翌日予約を現地価格で可能にしてくれた。

UberやGrabの凄さ(今更)

そして配車アプリ。
まず国ごとにUber、Grabを軸にコンペティターたちが群雄割拠であることを肌で感じる。
ちょうど今パタヤに世界中の広告人が集まる頃だがタイではGrab強し。Uberも使える。あと「Get」なる勢力が広告キャンペーン中。
スリランカでは逆にGrabは淘汰され、PickMeなる地元アプリが圧勝。Uberも健闘。

(PickMeとUberダブル使いで客を取りこぼさないトゥクトゥク兄さん)

あるタクシードライバーは「おれはUberの方が好きだね。現ナマが翌日にはもらえるんだぜ。PickMeは7日後だからキャッシュがもたないよ。それにたまにオフィスに呼びつけられるんだ。」と、ドライバー視点での各国での選ばれ方も色々ありそう。

ただ配車アプリも完ぺきじゃないと思ったのは、コロンボで渋滞激しい中でトゥクトゥク待ちの時。道は混みながらも必死にこっちに向かう様子がわかるのだが、途中でイライラしたのか、ついに勝手に誰かを乗せたことにして「乗車中」モードに!こっちもすかさず「キャンセル!」押すも、キャンセル料取られる。。後日問い合わせてすぐに返金されたが、まあこういうこともあるのだなと。でも、配車アプリでのトラブルらしいトラブルはこれくらい。

でもとにかく便利。

タクシーのお金払う際に騙されないようにする「戦闘モード」は一切不要。勝手にカードで決済。

そして大事なのはこの時のドライバー側。これ、つまりは「言語フリー」。現地の英語を話せないドライバー達も、丁寧に運転を続ければ星の信頼度の高い優秀なドライバーになれる。教育欠如と貧困の悪い相関関係にもメスを入れていることを実感。

それでも配車アプリを使わず「ハロー、ニホンジン!トゥクトゥク!?」と昔ながらの営業手法を駆使する運転手との格差はどんどん広がっていくのだろう。

世界って変えられるんだな…

普段国内にいると「アプリサービス」というよりは「シリコンバレーの優良企業」という視点で見ていた企業群は、2019年のいま実際に身を持って体験してみると今更ながらにスゴイ会社だった。

小手先のマッチングアプリが出ては消える中、本質的に世界のためになるサービスが作れれば、それはBuzzるとか売れるとかを超えて社会システムを変えることができるのだなと高尚なことを最後に書いてみるものの、とりあえず「How to get MONEY from Japanese Tourists?」という動画を作って視聴回数を伸ばして見ようかなと妄想しながらAIR CHINAに乗り込んだ。

ちなみに待ち受け画面にあるヤシの木の「旅の計画書」も、完全オフラインで活用できる今回のお気に入り旅アプリでした。

そしてちょうどこれを書いているときに「米ウーバー上場先にNY証取」のニュースが。ユニコーンじゃなくなっちゃいますね。




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