中山善貴の面白いと思ったドラマ『リーガル・ハイ』
皆さんは2期まで作られたハイテンション弁護士コメディドラマ、『リーガル・ハイ』をご存じでしょうか?
ここ近年で放送されたドラマなので、ご存知の方も多いと思います。
このドラマの非常に面白いところが、弁護士が主人公であり、裁判や法律を扱っているドラマにも関わらず、あまりにもぶっ飛んだネタの宝庫という所ではないでしょうか?
実力派俳優の堺雅人が演じる古美門研介(こみかどけんすけ)と、大人気女優の新垣結衣が演じる黛真知子(まゆずみまちこ)の二人が織り成すコメディドラマ。
この二人の面白いところは全くの逆と言っていいほど正反対な性格です。
古美門研介は若くして司法試験を一発合格する程優秀な人間で、どんな裁判でも100%無敗の弁護士。しかし、勝つためであれば、収賄・脅迫・詐欺・ねつ造などなど、どんな行為でもやってのけ、勝つための情報をそろえるという剛腕を持って勝ちをもぎ取る弁護士です。
対して黛真知子は、六法全書を丸暗記するほどの超勤勉さから、事件やトラブルに関する周辺環境・状況・境遇などなど、リーチニつぐリサーチにより徹底した正義によって事態が収束する事に重きを置いており、「裁判で勝つ」という事は二の次となっています。
しかし、古美門研介のポリシーは「勝つ事こそが絶対の正義」。
そのポリシーの違いから物語中なんどもぶつかり合います。
ただ、そのぶつかり方も古美門研介の毒の効いた屁理屈のせいで物凄く面白くなっています。
実際、古美門研介自体、人間関係の整理能力や観察力、推理力など様々な面に長けており、1期の1話で黛真知子を論破しています。
ただ、その論破の仕方も、何故か言い返す事が出来ない様な屁理屈なので、毎度黛真知子は「ぐぬぬ」となり、そんな様子がなんだか面白いのです。
また、裁判中も同じような屁理屈と正論によるミュージカルを繰り広げることにより、裁判長を「まるめこむ」事によって勝利をつかんでいるので観るたびに「それでいいのかw」となってしまうのが面白い所。
しかし、そんなコメディの中でも真面目なシーンは沢山あります。
一押しは1期9話の6分に及ぶスピーチです。
スピーチの内容もさることながら、凄まじいシーンであることはその撮影内容。
なんと、この6分に及ぶシーンはカットを挟んでいないとの事。
通常、ドラマの長いシーンを撮影するとなると、俳優さんや女優さんの負担、カットの調整やセリフが飛んでしまう事など考慮して、ある程度短く区切られます。
しかし、堺雅人きっての要望でワンカットに納めたのです!
つまり6分間で話すセリフや演技を暗記しきって演じているという事。
これは実際に見ていただければ分かるのですが、迫力がとても凄いのです。
是非、ご自身の目で確認してください。
それでは!