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XREAフリーで既存のサイトを、独自ドメインを使わずに無料でssl化してみました
随分前から、無料で使えるレンタルサーバー「XREAフリー」を、自作のフリーソフトウェアの公開等のために使わせていただいています。
ずっと、http://yoshi.s206.xrea.com/index.html をトップページにしていたのですが、実は、やろうと思えば無料でssl化("https://"で始まる形にする)できるらしいと分かったので、試しにやってみました。
忘備録として、どういう方法を取ったのか、どんな問題があったのか等を書き留めておこうと思います。(^^;
ssl化する必要
去年(2024年)、このサイトで約6年半ぶりに、"RJNewsW"という名前の自作のWindows用フリーソフトウェアのバージョンアップ版を公開しました。(^^;
(こんなに間が空いてしまったのは、交通事故に遭ったり、結婚の約束を反故にされたり、貸していた金を踏み倒されて夜逃げされたり等、散々な目に遭わされ続け、それどころではなかったため。(X_X) )
漸くバージョンアップ版を公開できたのは良かったですが、ダウンロード数もサイトへのアクセスも全然増えず、今までそんな事はなかったため、何故なんだろう? と不思議に思っていました。
しばらく経ってから、ブラウザーによってはssl化されていないサイトからzipファイル等をダウンロードしようとするとブロックされてしまう様になっていた、という事を初めて知りました。(^^;
前のバージョンを公開した2017年頃は、そんな事はなかったと思うのですが……
これでは、誰もダウンロードしてくれませんね。(X_X)
独自ドメインを取得する必要
仕方がないので、サイトをssl化するにはどうすれば良いのか、調べ始めました。
で、分かった事は、多くのレンタルサーバーが、無料または格安で、割と簡単にssl化できる仕掛けを提供しており、XREAフリーでも無料で可能、という事でした。(^^)
ただ、よくよく調べてみると、それをやるには独自ドメインを持っている事が前提となっていました。(X_X)
数年前なら、.com等の独自ドメインを取得・維持するのに必要な費用は、安い所なら1年間1000円前後だったと思うのですが、今では安い所でも2000円前後になっていました。
それでも決して法外な額とは言えないかとは思いますが、私のサイトは今の所、本格的に使い倒している様なサイトでもないので、どうにか無料にする方法はないか、もう少し調べてみました。(^^;
で、.TK .ML .GA .CF の様な見慣れないドメインなら、無料で取得する方法があると分かりましたが、「何だか良く分からない怪しいサイトだと思われてしまう」危険性もあり、また、継続性にも不安があり、ある日突然アクセスできなくなる、なんていう事もありそうな気がしたので、この方法は却下しました。(^^;
共有ドメインを使う方法
諦めて独自ドメインを取得する事も考えて、ドメイン名を考えてみたりもしたのですが、もう少し良く調べたら、XREAフリーの場合「共有ドメインを利用する」という方法があり、それなら費用も掛からない、という事が分かりました。(^^)
使い方は難しくなく、「専用ページにアクセスして設定を変更する」様な操作も必要ありません。
実は、XREAフリーでは特に何もしなくても、ブラウザで https://ss1.xrea.com/XXX.sXXX.xrea.com/index.html にアクセスすると、自動的に http://XXX.sXXX.xrea.com/index.html にアクセスしたのと同じ物が表示されるという仕様になっていました。(゜o゜)
文字数が多くなってしまうのが弱点ですが、これを利用すれば、基本的に、今あるサイトの構造をいじる必要はなく、少しの手直しでssl化ができそうだ、と分かりました。(^^)
トップページ index.html から転送する
とは言え、現在のトップページのアドレス http://yoshi.s206.xrea.com/index.html は既に色々な所に掲載されてしまっているので、これを全て https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/index.html に変更してください、というのは現実的ではありません。
そこで誰でも思い付く対策は、http://yoshi.s206.xrea.com/index.html に来たら自動的に https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/index.html に転送する、という方法でしょう。
実際には、index.html から index.html に転送すると無限ループが発生してしまうので、現在の index.html は 別名 (例えば index2.html) に変更し、転送する機能だけを持つ新たな index.html を作成する事にします。
そしてそこに来たら、自動的に https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/index2.html に転送する、という形にします。
転送する方法はいくつかありますが、新たな index.html の<head> </head>の間に
<meta http-equiv="refresh" content="0;URL='https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/index2.html'">
という行を入れる、という方法を採りました。
ちなみに、"content="0;URL= … という部分の数字の 0 は、転送するまでの待ち時間で、3 を入れれば3秒、5 を入れれば5秒待ってから、https://… に転送するという意味になります。
最初の1回だけなら 3 とか 5 とかにしても良いですが、サイト内の色々なページから「ホームに戻る」ボタンで index.html に戻る形になっていたので、ホーム(トップページ)に戻る度に待ちが発生してしまい、イライラの原因になりそうです。
そういう事で、ここは 0 にしておきます。
(「ホームに戻る」ボタンでの戻り先を全部 https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/index2.html に直すという方法もありますが、数が多くて手間が掛かり過ぎます。(^^;)
サイトの構成によっては、これだけで全て解決、となる可能性もありそうですが、実際には3つほど、問題が発生しました。(^^;
問題1: 直リン対策をしていた
さて、実際にテストしてみると、あら大変。(X_X)
トップページから、今回バージョンアップしたフリーソフトウェア "RJNewsW" のページ https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/rjnewsw/rjnewsw350.html を開こうとすると、エラーになってしまいました。(^^;
問題は、「直リン対策」で、http://yoshi.s206.xrea.com/rjnewsw/ ディレクトリーに外部から直接アクセスするのを禁止していた、という事でした。
先ずトップページの http://yoshi.s206.xrea.com/index.html にアクセスしてから、その下の rjnewsw ディレクトリーに下りてくださいね、という設定にしていたのでした。
理由が分かれば、対策は難しくありません。(^^)
外部からの直接アクセスを禁止するために設置しておいた .htaccess ファイルは、以下の通り。
SetEnvIf Referer "^http://yoshi.s206.xrea.com" welcome
SetEnvIf Referer "^$" welcome
order Deny,Allow
Deny from all
Allow from env=welcome
このファイルを削除してしまう、という方法もありますが、
SetEnvIf Referer "^http://yoshi.s206.xrea.com" welcome
の下の行に、
SetEnvIf Referer "^https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/" welcome
という1行を挿入したら、直リンの禁止は維持したまま、トップページ等から rjnewsw ディレクトリーへの移動が可能になりました。(^^)
問題2: zipファイルのダウンロードに失敗する
かくして、https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/rjnewsw/rjnewsw350.html のページを開く所まではできたのですが、そこで「ダウンロード」ボタンを押してもダウンロードが上手く行かない場合がある、という問題が発生しました。(^^;
原因は、ダウンロードするファイルへのリンクが、絶対アドレスで
http://yoshi.s206.xrea.com/rjnewsw/rjnewsw350/RJNW350.zip
になっていたからで、これを https:// で始まる
https://ss1.xrea.com/yoshi.s206.xrea.com/rjnewsw/rjnewsw350/RJNW350.zip
にするか、相対アドレスに直す事で解決しました。(^^)
(実際にはこのアドレスは、このページのhtmlファイルに直接書いてあるのでなく、limecounter というダウンロードカウンターcgi の設定ファイルに書いてあったので、そちらを修正しました。)
問題3: 掲示板のcgiが動かない
もう1つ問題が。
設置していた掲示板のcgi "YY-Board Antispam Version" がエラーになって、使えなくなっていました。(^^;
調べてみた所、ssl化すると、設置していたcgiが「パーミッションの関係」で動作がおかしくなる場合がある、と分かったので、色々いじってみたのですが、解決できませんでした。(X_X)
差し当たりの対策として、「掲示板のページだけ、ssl化しない」という方法で、取り敢えず逃げる事にしました。(^^;
具体的には、掲示板へのリンクを、(相対アドレスでなく)絶対アドレスで
http://yoshi.s206.xrea.com/yybbs/yybbs.cgi
としました。(^^)
結び
という事で、XREAフリーを利用している既存のサイトを、独自ドメインを取得せずに、無料でssl化する事がどうやらできました。(^^)
ssl化はしたいけれど、独自ドメインを取得するほどでもないなー、とお考えの方は、試しにやってみてはいかがでしょうか?
独自ドメインを取るにしても、いい名前が思いつかないなー、なんていう方が、取得するまでの繋ぎに取り敢えずやってみる、等というのもありでしょう。(^^;
その場合、サイト内の移動やダウンロード先は、極力、絶対アドレスでなく相対アドレスを使う様にしておくと、後で手直しの苦労が少なくて済むかと思われます。(^^)
以上、自分用のメモとして書きましたが、この情報がどなたかの参考になれば幸いです。(^^;