【CIN】これを読めば今シーズンのレッズが分かる❗2023年戦力分析
みなさんこんにちは❗
WBCも終わり一段落とはいかず昨日からプロ野球が開幕しました。そして本日からMLBも開幕を迎え、また今年も野球漬けの日々が始まります。
そして今回はCincinnati Redsの今シーズンの戦力分析を行っていきます。
2022年振り返り
まずですが昨年のレッズの成績を見ていきましょう。(誰も知らないと思うので…)
不名誉なシーズン100敗を達成してしまった昨年。なぜこのような結果になったのでしょうか?
それは球団が「ファイヤーセール」を行ったからです。ファイヤーセールとは球団が主力選手を軒並み放出してしまうことを指します。
この年のオフシーズンにはロックアウトがあり、その影響もありレッズは主力選手を放出してしまいガクッと戦力が低下した状態となります。
案の定、チームの柱を全部抜いたレッズはシーズンが始まると開幕25試合で3勝22敗と最悪のスタートを切ります。途中何とか持ち直しましたがそれでも最終的には40年ぶりのシーズン100敗を記録してしまいました。
トレードデッドライン前にはエースのルイス・カスティーヨ(Luis Castillo)をマリナーズにトレードし完全に再建モードに入りました。
ここまでが昨年のレッズの記録になります。
これだけを読むと本当にどうしようもない球団だと思われそうですが、実はレッズは今MLBの中で最も未来が明るい球団の一つと呼ばれています。
なぜでしょうか?
若手の台頭
現在MLB Pipelineが発表しているマイナー組織のランキングではレッズは全体5位にランクインしています。
つまりCINのマイナーには期待の有望株(プロスペクト)がたくさんいるということです。これは2021~2022のオフにかけて主力をトレードした見返りとして他球団からプロスペクトをたくさん貰いました。そのためRedsのマイナーはMLB全体の中でも充実しているわけです。
そして現在のレッズは主力選手が少ないです。他球団であれば絶対に外せない選手がチームには多いと思います。例えばLAAの大谷翔平やTroutなどスター選手やレギュラーが固定されている球団では若手を試しづらいですよね。
反対にCINはレギュラーとして固定されている選手が少ないのでマイナーにいるプロスペクトや出場機会の少ない若手を積極的に起用することができます。それだけでなく、若手がある程度活躍をすればトレードのアセットとして他球団からスター選手を連れてくることも可能になります。そうすれば再建の時間を一気に短縮することができます。
今シーズン昇格の可能性がある選手
今回のスプリングトレーニングでもたくさんのプロスペクトがCINのキャンプでプレーをしました。その中で途中マイナー行きとなった選手の中から恐らく、今年メジャー昇格を果たす選手を2名紹介します。
エリー・デラクルーズ(Elly De La Cruz)
ご存じの方も多いでしょう。
MLB Top 100 Baseball Prospects でも10位にランクインしており、球界全体が注目をしている逸材です。
身長196cmでスラッとした体型をしており、プレーではドレッドヘアーをなびかせながら派手なプレーを見せてくれるスター性の塊のような選手です。走攻守どれも高いレベルにあり5ツールプレイヤーとしても高い評価を受けています。よく似ている選手にPITのオニール・クルーズ(O'Neal Cruz)の名前が上がりますが実際のプレースタイルなどもを見ても非常に似ていますね。
個人的には彼の一番の武器は走力かなと考えています。
まず圧倒的に速いですし、何より走る姿がとても美しいです。野球以外のスポーツをしてもトップに行ける素質を感じると思います。
いつ昇格をするかはまだわかりませんが少なくともシーズン後半までにはメジャーでプレーする姿を見れるでしょう。
こちらの記事で詳しく紹介をしているので是非一読ください。
クリスチャン・エンカーナシオン・ストランド(Christian Encarnacion-Strand)
長い名前でスプリングトレーニングでは話題になりましたね。ユニフォームの背ネームを見ても湾曲を描いてました。
野球の実力はというと昨年マイナーでは122試合の出場で
打率.302/32本塁打/114打点/OPS.955を記録しています。今年もこの勢いは失っておらずスプリングトレーニングでは
打率.577/4本塁打/OPS1.748
を記録しました。
試合を見ていないので何とも言えませんがこのレベルの成績であれば開幕ロースターに登録されていてもおかしくないですよね。
打撃フォームも非常にゆったりとしており強打者の風格も感じます。
シーズンの早い時期から昇格する可能性も高いと思うので状態を落とさないようにしてほしいですね。
野手陣の戦力分析
昨年の打撃成績は軒並みナ・リーグ下位に沈みました。それまでの主軸であったSuarezやWinkler、Castellanosが移籍をしたため攻撃力が低下したことが一番の理由ですね。
しかし、パークファクターMLB2位のGreat American Ball Parkをホームとしているのにも関わらずこの打力の無さは深刻です。そして今年もこの状態は大きく変わることはないでしょう。
昨年はケガで長期離脱したStephensonが今年は一年通してプレー出来れば多少上向くかもしれません。昨年は2年目のジンクスに陥ったIndiaも今年は復調してほしいです。この2人は順調に行けばオールスターになれる素材なので是非注目をしてほしいです。
あとはオフに加入したWil Myersがどれだけ活躍出来るのかにも注目です。Vottoを除けば現状チームで一番キャリアがあるのがMyersなのでフィールド上で振る舞いなども含めてチームを支えてほしいです。
反対に長年チームの顔として活躍したVottoの調子が悪いです。手術した左肩の調子が芳しくなく、このままの状態が続くようであれば引退をする覚悟でいると語っています。
投手陣の戦力分析
打者有利の球場をホームにしているため投手の成績は上がりヅラい傾向にありますが今年は先発の若手3人に期待が持てます。
Hunter Greene/Nick Lodolo/Graham Ashcraft
3人ともまだメジャーでの実績はほとんどありませんがファンからは将来的にはチームを支える三本柱へとなってほしいと思われています。
数年の間にこの若手3人が三本柱へと成れればRedsの再建もだいぶ短くなるでしょう。とりあえずこの3人には後半戦前までに5勝ずつ勝ち星を上げてほしいですね。昨年は1年かけて5勝がやっとの状態でしたので今年は半年でなんとか達成してほしいです。
続いてブルペンに移りますがこちらは希望が持てる先発とは違い不安が残る状態です。成績を見ても一番信頼が出来るのはクローザーのAlexis Diazのみです。しかしDiazもまだ今年が2年目です。直近のWBCでは兄のEdwin Diazにショッキングな出来事が起こり、その後登板ではAlexisも気負い過ぎて最悪の投球となってしまいました。まだ一試合ごとにバラつきがあるので安定感が向上するかが注目ですね。
あとはDiaz以外でWBCに出場した選手が活躍をしてほしいです。Fernando CruzやReiver Sanmartin、Ian Gibaut辺りには是非ブルペン陣を引っ張る活躍を見せてほしいですね。
Redsは野手のプロスペクトは充実していますが投手はまだ時間が掛かるので現有戦力が成長してほしいですね。
予想ラインナップ
固定されているポジションが少ないのでラインナップは流動的になることが多いと考えられます。またケガから復帰した選手によっても色々と変わるのであまりこれもアテにはしない方がいいですね。
投手陣もローテーションの3番手以降は定まっていません。中継ぎも誰か安心できる投手が見つかるといいですが、ここもシーズンの中で模索していく形になると考えられます。
まだまだある今シーズンの見どころ
City Connect Jerseys
前半戦で一番のイベントはRedsのCity Connects Jerseys の発表ですね。個人的にはNBAのように全チーム一気に発表してほしいですがこれはこれで楽しみ方の一つということで。
Cincinnatiの何をモチーフにしたデザインになるのか楽しみですし、MLBのようなユニフォームのデザインが変わることが少ないリーグだからこそより楽しみになります。
私の予想は球場の裏を流れるオハイオ川がモチーフになるかなと考えています。
あとはReds以外のチームで楽しみなのはPITですね。絶対にカッコ良くなると勝手に期待しています。
Joey Votto2000試合出場
現在1991試合に出場したVotto。ケガの状態によりますが何もなければ4月中には達成できますね。Redsにとってとても偉大な選手なのでこの記録も彼のレガシーにおいて重要なものになるでしょう。
まとめ
他球団のように地区優勝がプレーオフがワールドシリーズがという話題はありませんが期待のプロスペクトが出てきますし、Hunter Greeneのようなサイヤング賞を獲得できるポテンシャルを秘めている選手を見るのも楽しみだと思います。
みなさん長い目でRedsを応援してほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回の投稿でお会いしましょう。
Let's go Reds‼️
Hunter Greeneについてはこちらをどうぞ!