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【MLB】ピッチクロックってどんなルール?

 みなさんこんにちは❗
 MLB30球団合同note、CIN担当の中山です。
 今回はレッズのトピックではなく、MLB全体のトピックについて書きたいと思います。

 ご存知の方が多いと思いますが、今シーズンからMLBは新たに3つの新ルールを追加します。
・ベースの拡大(ホームベースは除く)
・守備シフトの制限
・ピッチクロックの導入

 今回はその中からピッチクロックについて説明をしていきます。

ピッチクロックとは?

 そもそもピッチクロックを知らない人は「何それ?」とか、「みんなTwitterとかで騒いでるけどそんなに重要なルールなの?」と思っている人もいると思います。
 結論から言うとメチャクチャ大事なルールです。野球というスポーツがガラッと変わる可能性もあるぐらいのものです。
 なのでまずはどういうルールなのかをしっかり把握しましょう👍
 

大まかなルール

ピッチャーはランナーがいない状態では15秒以内に投球をしなければならない
ランナーがいる場合は20秒以内
キャッチャーはタイマーが残り9秒になる前にキャッチャーボックスに入らなければならない
バッターの入れ替わりは30秒以内
バッターはタイマーが残り8秒になる前にバッターボックスに入らなければならない


 もしも制限時間を過ぎてしまった場合
ピッチャーの場合:ボールカウントが一つ追加される、キャッチャーも同じ
バッターの場合:ストライクカウントが一つ追加される
イメージとしてはバスケットボールの「ショットクロック」に近いと思います。
 これがピッチクロックの大まかなルールにはなりますが、実はこのルール結構複雑になっており、今紹介したもの以外にもプレーやそれ以外の様々な所で関わってきます。


細かいルール


・攻守交代とピッチャー交代は2分15秒以内に終了していること

・タイマーの開始はピッチャーがボールを保持し、キャッチャーとバッターがダートサークルに居るところから開始する(タイマーの開始自体は試合開始の2球目からとなる)

円になっているところがダートサークル



・ピッチャーがセットに入ったあとにプレートを外せるのは1打席の中で2回まで。しかし、ランナーが盗塁をした場合は新たに2回プレートを外すことができる
(つまり牽制球を投げれるのも2回まで)

・プレートを外した場合、ピッチクロックはリセットされる(ランナー無15秒 有20秒)

ランナーがいる状態で3回以上プレートを外した場合ボークとなりランナーに一つ先の塁が与えられる

・3回目に牽制をしてランナーがセーフの場合はボーク。牽制が成功した場合はランナーアウトとなる

・外野にヒットを打った場合はボールが内野に返されてからタイマーが開始される

・バッターがホームランを打った場合はバッターランナーがホームベースを踏んでから30秒のタイマーが開始される

・バッターは1打席で1回しかタイムを要求できない(2回以上要求した場合、自動的にストライクが宣告される)

・守備側がタイムを要求した場合(例外あり)、ピッチャープレートを外せる回数が減る(その打席に限り)

ピッチクロックが残り9秒以内の時にピッチャーがボール交換を要求するのはプレートを外すことと同じ行為となる(9秒以上であれば問題なし)

・(監督やコーチ、野手がマウンドにいく際には30秒の制限時間がある。20秒以内にマウンドに行けばタイマーはリセットされる)
このルールに関しては私の解釈が怪しいので100%正しいかわかりません

ピッチクロックはビデオ判定の対象外

・バッターウォークアップ(登場曲)の長さは10秒以内でなければならない

・審判はキャッチャーの防具の準備が出来ていない場合やケガなどがあった場合にはピッチクロックの停止、リセットなどの判断をすることができる



 と、このようにかなり色々な部分に関わってきます。大きなルール変更のためピッチクロックを導入したマイナーリーグでは最初はかなり戸惑いの声がありましたし、今シーズンのMLBでもこれらのルールでひと悶着ありそうですね。
 まあ、時が経てば慣れると思います。

 

まとめ

 今回のルール変更は今までのもの(コリジョンルールやビデオ判定)とは違い野球というスポーツ自体が本当に変わっていくルールだと個人的には思っています。そのため我々ファンもこの新ルールに対してしっかりと認識をしておく必要があると思います。
 ただでさえ複雑なルールが更に複雑になりますからね。

 次回はピッチクロックが導入された経緯や実際に導入をされたマイナーリーグでの結果などを見ていきたいと思います。
 果たして、このルール変更はベースボールにどのような変化をもたらすのでしょうか?


 それでは次回の投稿でお会いしましょう。

 

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