平井一夫氏から学ぶ、ブレないリーダーシップとEQ(心の知能指数)
先日、元ソニー社長で現ソニーグループ シニアアドバイザーの平井一夫さんの動画を視聴しました。
苦境のソニーをV字回復した平井さんのセミナーなどの動画は、どれも何度みても、忘れていたことや、新しい多くの気づきを得ることができます。
判断をしないことが一番良くない
今回見た動画の中で、リーダーシップに関するいくつかの教訓が心に深く響きましたので、ここにまとめていきます。
一つ目は、「リーダーとして、間違った判断をするよりも、判断しないことが一番良くない」というもの。
トップが判断できなければ、その組織は迷走してしまうので、それよりもリーダーが方向性を決め、行動を起こすことが不可欠。
もしその判断が間違っていたと気がついたら、「すみません、変更しましょう」と柔軟に軌道修正する勇気を持つことが重要であり、これはリーダーシップにおいて欠かせない姿勢だと感じました。
また同時に「間違いに気づいたら軌道修正することが大切だが、正しいと確信している時には、誰になんと言われようとブレない姿勢を持つことが重要である」というブレない姿勢も大事であるとも語っていました。
リーダーは、外部からの圧力や批判に屈せずに、それを行う目的や、解決しなければならない問題の本質を見抜く力を持ち、自分のビジョンを貫く強さが必要だと気づきました。
EQを高めリスペクトされる存在に
また、動画の最後に平井さんのリーダーシップ論がまとめらてますが、僕は3つのうち、「IQではなく、EQ(心の知能指数)が高くなければならない」という平井氏の言葉に、一番ハッとさせられました。
EQについては知識としては知っていましたが、その重要性が改めて認識しました。
EQ (Emotional Quotient:心の知能指数)とは、知能指数であるIQに対して、人の感情を理解し、コントロールする能力を指す概念です
IQが論理的な思考能力を測るのに対し、EQは感情を認識し、理解し、管理し、利用する能力を測る指標として考えられています。
平井さんは、動画の中で、リーダーは、組織の中からリスペクトされるためにEQの高さが求められ、これが低いと肩書きで仕事をしてしまい、リスペクトされない。と語っています。
心の知能指数「EQ」とは?
EQは、自己認識、自己管理、社会的スキル、共感力、動機付けなど、リーダーシップに欠かせない要素を包括しています。
世界的ベストセラー『EQ こころの知能指数』の著者心理学者のダニエル・ゴールマン氏は、EQの5つの要素(自己理解、自己規制、動機付け、共感、社会的スキル)を提示しています。
私自身、最近実践している瞑想やアファメーション、ジャーナリングは、EQの5つの要素のなかで、自己認識や自己管理を高めることに繋がると考えられます。
しかし自己研鑽に集中して、社会的認識や共感力の部分は、少し疎かになっていたのではないかと感じました。
今後の学びと実践EQを高めるために、ダニエル・ゴールマンの「感情の知性」や、スティーブン・コヴィの「七つの習慣」が、おすすめの本として提示されました。改めて読み直して、EQを意識した行動を日常生活や仕事に取り入れていきたいと考えています。