『完全に理解した』(わかってない)から始まる成功への6つの段階
今朝、通勤時に、アメリカで成功した起業家アレックス・ホルモジ氏が提唱した「6 Stages of Change(変化の6つの段階)」について解説している動画を視聴しました。
この6つのステージは、何か新しいことを始める際の心の動きを見事に捉えています。
Uninformed Optimism(情報のない希望)
新しいことを始めるとき、誰もが最初は楽観的に始めます。
知識が少ないからこそ、できるかも知れないという根拠のない希望を抱きます。これはまさに「何でもできる」と感じる瞬間ですね。Informed Pessimism(情報に基づく絶望)
しかし、いざ始めて、色々と勉強したり情報を調べていくと、次第に現実の難しさに気づき、悲観的になってしまいます。
「こんなに難しいとは思わなかった」と感じ始めるのがこの段階です。Crisis of Meaning(絶望の危機)
その結果、挫折や「自分には向いていないのかも」という疑念が湧き上がり、自己疑念に苛まれます。
ここで多くの人がやめてしまうのですが、この段階を乗り越えることが大切です。Crash & Burn(堕落して失敗)
諦める人はここで完全に心が折れてしまいます。Informed Optimism(情報に基づく希望)
それでも、続けることで再び希望が見えてきます。
これまでの失敗から学び、次はどうすればうまくいくかを考えることができるようになります。Achievement(達成)
最終的に、努力が実を結び、目標を達成することができるのです。
ふとホルモジ氏が提示した図を見たとき、どこかで見覚えがありました。
これは、ITエンジニア界隈で、話題になった
「完全に理解した」「ナニモ分からない」「チョットできる」です。
これはダニング=クルーガー効果と言われる現象で、初心者が最初に自分の能力を過信し、その後現実に直面して自己評価が下がるという流れが似ています。
ホルモジ氏の「6 Stages of Change」も、ダニング=クルーガー効果も、どちらも学びや成長のプロセスにおける心理的な変化を描いています。
初期の楽観から始まり、現実に直面して一時的に悲観に陥るが、最終的には経験を積むことで成長し、現実的な成功に繋がるという流れは、共通しています。
肝心なことは、第3のフェーズCrisis of Meaning(絶望の危機)・絶望の谷の時に、諦めたり、あれこれと考えてフラフラせずに、自分が以前よりも成長していることを意識して、突き抜けることが大事ということを改めて認識しました。