パワーがあふれる熊野の聖地『熊野本宮大社』と『大斎原』
熊野詣での目的地『熊野本宮大社』
熊野三山のひとつ『熊野本宮大社』
熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の三社は、熊野三山と呼ばれています。
平安時代から、多くの人が訪れる熊野詣での目的地。
2004年に世界文化遺産に登録されました。
厳かで歴史を感じる境内
「一の鳥居」をくぐり、158段の石段を上ると、大しめ縄がかかった存在感のある「神門」が見えてきます。
境内には、檜皮葺(ひわだぶき)の四つの社殿が横一列に並んでいて、一帯が厳かな空気に包まれています。
熊野信仰は令和の時代も
熊野本宮大社の主祭神は、家都御子大神(けつみこのおおかみ)。
「木の神」とあがめられています。
主祭神の前で、ひとりの背広姿の男性が、背中を震わせて拝み続けていました。
いしえの時代から続く熊野信仰が、令和の時代にも受け継がれているのだと感じた瞬間でした。
もうで餅でホッコリ
参拝のあと、参道にある茶房「珍重庵」で、名物の「もうで餅」をいただきました。
しっとりとしたこし餡が入ったお餅に玄米粉がかかっていて、素朴な風味。
少し苦みのある抹茶といただくと気分がホッコリします。
平安時代の衣装でお参り
近くにある時代衣装「熊代屋」で、平安時代の旅姿の壺装束に着替えてお参りができるそうなので、成りきりたい方はぜひトライしてください。
熊野信仰発祥の地『大斎原(おおゆのはら)』
旧社地『大斎原』
熊野信仰発祥の地。かつて熊野本宮大社はこの地にありました。
明治22(1889)年の大洪水で多くの社殿が流され、その時水害をまぬがれた4社殿が、現在の本宮大社がある場所に移されたそうです。
熊野古道からも見える大鳥居
のどかな田園風景の中に悠然とそびえ立つ大鳥居。
高さ約34m、幅約42m、日本一の大鳥居は、間近で見ると圧巻です。
前日に歩いた、熊野古道中辺路の伏拝王子近くの小高い丘からも、この大鳥居がハッキリ見えました。
穏やかな森
大鳥居の先は、こんもりとした森になっていて、神聖な空気が漂っています。
本宮大社が、荘厳な雰囲気があるのに対し、大斎原は、穏やかさが感じられます。
神が舞い降りた地
神が舞い降りたといわれるこの地は、現在、パワースポットとして人気があります。
本宮大社から5分ほどで歩いて行けるので、熊野詣のおりには、ぜひ、足を延ばして、ゆったりとした時の流れを感じていただきたいです。