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「みんな何かに酔っ払ってなきゃ生きていけない」

「みんな何かに酔っ払ってなきゃ生きていけない」

姉が見ていた進撃の巨人でふと聞いたセリフが心に刺さった。
確かに、みんな、もちろん自分も含めて何かに酔っ払って、すがって、頼って、誇りを持って、色々な関わり方をしながらもある程度自分を何かに寄せて生きている人が多いのではないかと思った。

ここからは私の話
海外大学院留学から帰ってきて数週間が過ぎた。みんながやるキャリアフォーラムや企業へのオンライン就活に馴染めず、かといって大学院の方や自分で仕事を切り開くこともなく、今は締め切りが近い修士論文があるからと行動せずにいる。つまり、半分大学院生に殻にこもった何者でもない自分を毎日ひしひしと感じているのだ。20代半ばを超えた年で昼間にサイクリング、「ご近所さんにはどう見えてるだろう?」ってつい考えてしまう自分がいる。

色々話は錯綜したが、何者かであった瞬間から何者でもない「私」になろうとしている瞬間であるがため、先述した言葉がより鮮明に私の耳に聞こえてきたのだ。勉強、ピアノ、スポーツ、アニメ、漫画、全ての行動に取り組む中で、そこには自分が考えるイメージ、そしてそのイメージを着る自分がいるのではなかろうか?私は少なくともそうだ。程度の差はあれど、勉強、スポーツ、アニメなど、どこかに何かのイメージというものがあり、それを自分に着色している自分がいる。(勉強であれば自己成長、スポーツであれば健康的でかっこいい自分、アニメであれば現実逃避など)

一つ勘違いして欲しくないのは何かに酔っ払っていることは全く悪いことではない。世界の成功者と呼ばれる人を見れば一目瞭然だろう。あと数ヶ月もしたら私もまたどこかの団体へ所属し、何者かに慣れた安堵を感じながら、権力に、キャリアに、日常に、色々な意味で毎日酔っていくのだろう。

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