北欧の妖精っぽい生きもの
懐かしの昭和アニメ「ムーミン」を見た事はなくとも「♪ねぇムーミン こっちむいて」という主題歌はみんな知ってるんじゃないかな?
しかし、この歌の二番を知っている人は極端に少ないだろうな。
一番はメロディーと歌詞がすごく合っていて名曲と呼ぶに相応しいんだけど、二番はのっけから日本語ラップの如き字余りで、これが主題歌だったらヒットはしなかっただろうと思う。
検索すると出てくるから興味があったら調べてみてちょ。
ちなみに「サザエさん」のEDテーマ「♪大きな空を眺めたら」は二番、間奏明け「♪ホラホラみんなの」は三番の歌詞と、ミックスしているのだ。
だって一番の歌い出しは「♪二階の窓を開けたらね」なんだもん。
残念!!サザエさん家は平屋!!
二階のない平屋であるサザエさん家では不可能な描写なので二番の歌詞が採用になったのだ。
でも、むしろこれが正解だったと思う。
なんかね、普通に一番の歌詞をそのまま使っていたら売れなかった気がするんだよな。
ま、気になったら調べてみて。
作詞家や脚本家が原作を全く知らずに作詞や脚本を書くというのはTVあるあるなのだ。
エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」とかワンピースの「風をさがして」なんかは有名だよね。
原作ありのTVドラマや映画は原作と違い過ぎて炎上するなんてよく聞く話だし。
そこで「ムーミン」だ。
1969年と1972年の二期に渡って放送された人気アニメで、俺も幼少期は再放送で何度も見た名作だ。
1990年「楽しいムーミン一家」、2019年「ムーミン谷のなかまたち」も放送されたので昭和版は知らなくとも、ムーミンを知っている人は多いよね。
しかし、昭和版の「ムーミン」は原作者であるトーベ・ヤンソンから「これは私のムーミンではない」「全てが間違っている」とクレームが付いた曰く付きの作品となってしまったのだ。
製作側は原作の挿絵や漫画版を参考にしつつもオリジナル要素を含ませた(体色をグレーにしたり、スノークのお嬢さんにリボンを付け、ノンノンと名前を付けたり、少しぽっちゃり体型にした)ためにトーベ・ヤンソンを怒らせてしまったようだけど、ま、気持ちは分かるよね。
自分の作品を好き勝手にイジられて改悪されて喜ぶ作者はいないもんな。
2008年のドラマ「おせん」もメチャクチャな改悪がされて原作者が連載を辞めてしまったことがあったもんね。
でも、「ムーミン」に関して言えば、あの日本的なアレンジがなければ「ムーミン」のヒットはなかったんだよな。
実際、トーベ・ヤンソンからのクレームを期に、彼女の意向を取り入れて作風を変えた途端「キャラが気持ち悪い」「つまらなくなった」と視聴者から電話が殺到し、作風を元に戻すというエピソードがあるくらいだから。
※のちにトーベ・ヤンソンから「日本風のムーミンがあっても良い」と和解している。
そんな事を思いながら向かった先は埼玉県は飯能市にある「ムーミンバレーパーク」だ。
みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。