人気と実力と一番と多数決
「マイノリティ(少数者)」「マジョリティ(多数者)」…近年よく聞くようになった言葉だよな。俺がこの言葉を最初に聞いたのは、あの伝説の“矢追純一のUFO特番”で「MJ12(マジェスティック12)がMJ12(マジョリティ12)を隠ぺいするものだ」というトンチンカンな話だったかな?
その後は映画「マイノリティリポート」で久しぶりに聞いたんじゃなかったかな?
余談だけど、40年くらい前はTVでオカルト系の番組をよくやっていたよな。「あなたの知らない世界」とか「冝保愛子の霊視」とか「川口弘探検隊」とか「超能力者ユリ・ゲラーVS清田益明」とかさ。この手の番組の放送翌日は学校はその話で持ち切りになったり、心霊写真の本とか超能力の本が飛ぶように売れたりしてたよ。
でも、ワイドショーや女性週刊誌で特集を組まれるくらい盛り上がってるのに、世紀の大発見であるはずの「猿人バーゴンの姿を捉えた」by川口弘探検隊とか「壊れた時計を動かす」byユリ・ゲラー、「念じるだけでポラロイド写真が撮れる」by清田益明、「霊と会話出来る」by冝保愛子…etc.は新聞や報道系番組では一切取り扱われなかった。
普通は子供騙しのエンタメと笑い飛ばせばいいだけの話なんだけど、当時は信じちゃう人が沢山いたんだよな。Mr.マリックの超魔術なんてガチで信じてる人いたもんな。「魔術」だって言ってるのに。
「空中浮揚」とか「透視」とか「予言」とかも今ならネット民に考察されて大炎上するだろうけど、都市伝説とかUFO特番は未だに人気があるから日本はまだスガルものが必要な国なんだなと思う。
ブームには当然終わりがくるんだけど、オカルト系タレントを散々盛り上げたクセにブームの終焉が見え始めると、今度は「暴露系番組」が横行して自称・超能力者に「柔らかいと暗示をかけ、念じることでスプーンが曲がるなら、この鉄パイプも曲がるでしょ?念じるだけで写真が撮れるならカメラには触らないでね?」と大人げない事を言ったり、トリックを仕込んでる所を盗撮したり…メディアが自分たちで盛り上げてスターを作り出し、自分たちで引きずり降ろす。それまでメディアに踊らされて信じた人たちは「騙された!嘘吐き!」と、またもメディアに踊らされてスターを叩く。
ま、この構図は今も変わらないんだけどね。
みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。