「ヒーローたちの系譜」に行ってきた
横浜にある放送ライブラリーで開催された“特撮テレビヒーローシリーズ上映展示会「ヒーローたちの系譜」~仮面ライダー・スーパー戦隊・メタルヒーロー編~”に行ってきたよ。
…タイトル長えよ。
ウルトラマン、バロム1、トリプルファイター、電人ザボーガー等、多くの特撮TVヒーローがある中で、仮面ライダー・スーパー戦隊・メタルヒーローだけを取り上げた企画展。
しかも、ここは放送ライブラリーということで、上映会もやってる!これはアツイ!!
「ジャスピオン」「スピルバン」以降の東映特撮“冬の時代”で登場したメタルヒーローたちにスポットが当てられるなんて、しかも無料だなんて…
…お母さん、涙で前が見えないよ…。
とは言え、これまで俺が見てきたヒーロー展と比べると規模はかなり小さい。
その小さい規模で仮面ライダー・スーパー戦隊・メタルヒーローというシリーズ総勢300人近いヒーローたちをどう展示するのか?
正直、あまり期待していなかったんだけど、行ってみたら「これは丸一日では足りない!」くらい充実していた。
もちろん、小さな会場のため展示物自体は少ないし、それだけを見るにはかなり物足りない。特にライダーや戦隊ヒーローの展示物は、この情報過多の時代にはあまりに少ない。当然、来場者も少なく寂しい感じもした。
しかし!
カブタックやビーファイターカブトが展示され、ジバンやメタルダー、ウインスペクター等の作品に見合った評価がされていない不遇なヒーローを取り上げてくれただけで俺は嬉しい。いかん、また涙で前が見えない…。
それでは改めて行ってみよう!
エスカレーター上がり、まず最初に出迎えてくれたのは仮面ライダーギーツとクワガタオージャーのパネル…
…メタルヒーローがいない…
放送されてないんだから仕方ないんだけどね。
そのまま進むと、正面奥のミニターでは戦隊シリーズ全作品のオープニングが延々と上映されている。これは見逃せない!が、順路はコチラということで右折すると…
出ました!「アカレンジャー」「仮面ライダー1号」「宇宙刑事ギャバン」。それぞれのシリーズ第一作目の主人公の揃い踏みだ。
でもさ、アカレンジャーは名乗りのポーズ取ってるんだからライダーもギャバンもポーズ取らせて欲しいな。ホールにあった「ヒーローの系譜」のデカいパネルではみんなポーズ取ってるんだから。マネキンや展示用スーツの都合もあるんだろうけどね。でもさ、でもさ、展示物が少ないんだから、こういう所でヒーロー愛とこだわりを見せてくれたらテンションの上がり方が違うんだぜ?とオタクのワガママを言っておく。
壁には年表が貼られているが、そこは放送ライブラリー。TV放送の年表だ。特撮ヒーローの長い歴史がこうやって見られる事が本当に嬉しいよ。二十数年前は特撮を見てるだけで馬鹿にされたからね。散々馬鹿にしてた連中が今やライダーや戦隊になりたがる。手のひら返しも大概にしとけよ!と思っても言わないのが大人である。うひ。
お次はメタルヒーローだ。
「カブタック」と「ビーファイターカブト」が出迎えてくれる。そして、ここにはとんでもなくアツイお宝が展示してあった。なんと「ギャバン」「シャリバン」「シャイダー」の3本の「レーザーブレード」が!!宇宙刑事の代名詞とも言える「レーザーブレード」。それが一堂に介しているなんて!ジライヤの剣もあったけど。
いかん、また涙が…。
ギャバンのレーザーブレードは「スペース・スクワッド」で折れてしまうのだが、ここにはある!烈のレーザーブレードを撃に渡すシーンは特撮史に残る名シーンである。
何の事だかわからないと思うが、あえて説明は省く。これは是非とも観て欲しいのだ。
壁には歴代メタルヒーローのパネル。ジバンやエクシードラフト、メタルダーetc.懐かしく見ているとお次は戦隊シリーズだ。
ずらりと並ぶ戦隊ヒーローのパネルとTV放送告知ポスター。ゴレンジャーから欠かさず見続けてきた俺は歴代戦隊のパネルを見るだけでその時の記憶が蘇る。アオレンジャーに憧れ、ジャッカーと握手し、バトルフィーバーロボに歓喜し、「デンジパンチ!」と叫び、バルシャークの様にプールに飛び込む…。すべての戦隊に思い出があるのだ。
そして一人で怪人を倒した回数は驚異の10回!戦隊最強と噂される「レッドターボ」と斬新すぎるストーリー展開で最終回まで目が離せなかった“暴太郎戦隊ドンブラザーズ”から「ドンモモタロウ」が並び立ち、その先には2019年2月のギャラクシー賞テレビ部門月間賞を受賞した「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」が誇らしく立っている。このチョイスも放送ライブラリーらしくていいね。
出口に向かうと右側に様々なヒーローの第一話を上映しているシアターがある。ここは日にちや時間で上映する内容が変わるらしい。他のヒーロー展ではこういうのはないね。さすが放送ライブラリー!
その先は最初に見た戦隊オープニングを延々流している所。老若男女がモニターに釘付けになっているが、ちびっ子たちには少々退屈らしい。面白いのが、古い作品には出演者などのクレジットも映し出されるが、ハイビジョン化後の作品は全てクレジットなしで上映される。見やすくて良いのだが、やはりフィルム撮影時代の映像は味わい深い。結局、全部見てしまった。
十分満足し、会場を出てエスカレーターを降りると…
「ここがライブラリーか!」
広いスペースにヘッドホン付きのモニターがずらりと並び、簡単操作であらゆる年代のありとあらゆるTV番組が見られる、まさに映像ライブラリー。
帰りの時間も迫ってきたので「ウインスペクター」の第一話をセレクトした。
うん、面白い。
ここは一日じっくりと腰を据えて来るべき場所だったな。近くに中華街もあるし、広くて快適だし、家が近かったら入り浸ってるよ。
マジでおススメです!
ここからはオタク中年の独り言。
「忍者キャプター」がない…当たり前かもしれんが仲間外れにするには惜しい存在だぞ。
さらに「兄弟拳バイクロッサー」「星雲仮面マシンマン」もっと言えば「ロボット刑事」や「キカイダー」もメタルヒーローに入れて欲しい。
そして展示のコーディネートをさせて欲しい。
でも、放送ライブラリーは想像以上に楽しかったぜ!!