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NO!処理水海洋放出(その1)
(ナンバーワンではありません、ノー!です)
4月13日、政府が福島沖への海洋放出を決定した
東京電力福島第一原発の汚染処理水について。
この問題に対しどのようなスタンスをとるべきか
今日一日、ニュースや記事を確認しながら考えた。
いろいろな意見があって、
賛成派は、
・現実的に海洋放出しか手段はない
・タンクでの保管が物理的に限界
・データで安全性が証明されている
・海外諸国も日常的に海洋放出している
反対派は、
・トリチウムの分離技術が確立されるまで待つべき
・福島へのさらなる風評被害
・データが本当に正しいかどうかわからない
・海洋放出しかないとしても福島沖限定はおかしい
ざっくりだが世論はこんな感じで分かれている。
今回は、
「トリチウムが安全かどうか」
を検証したいと思う。
復興庁は13日、処理水に含まれるトリチウムの
安全性をPRする目的でチラシを作成したと発表した。
(トリチウムを"ゆるキャラ化"って頭大丈夫?←独り言)
スペースの都合上、断片的に紹介するが
実際のチラシは3ページにわたるpdfデータである。
ダウンロードはこちら
さらに下記の表を参照して頂きたい。
日本の排水基準、60000bq/Lというのは
世界的にみても「ゆるめ」である。
今回、海洋放出にあたり東電の案<下図>では
さらにこれを40分の1未満にするとしているが
単純計算で60000÷40=1500bq/L
ということになる。
復興庁チラシの第3項目では、
40分の1どころか100倍に薄めて
「WHO飲料水基準(10000)の7分の1」とある。
計算すると10000÷7=約1428.57bq\L
欧米の飲料水基準に到底及んでいないし、
麻〇大臣がいうような
「飲んでも平気」なレベル
では到底ないように思えるがどうだろう。
ちなみに、
「水道水レベル」のトリチウム濃度は
せいぜい1~2bq/Lであり、また
「東京ドーム1杯分の水(タンク千基分)」に対する
トリチウムの量を「目薬1本分」とする根拠は
どこにも示されていない。
また、処理水には「トリチウムだけ」が
放出されるのではなく他のさまざまな物質も含まれる。
(4/16追記 ここから)
※過去(2018年頃)に東電が
「トリチウム以外除去出来た」と説明したが
実際にはヨウ素129、ルテニウム106、
テクネチウム99、ストロンチウム90
などの物質が告知濃度限度以上検出されていた。
(4/16追記 ここまで)
その「何か」との化合についても想定されているのか。
「トリチウムは体内に蓄積しない」とあるが
Wikipediaで「トリチウム」を調べると、
英国食品基準庁の指針に従い、1997年より10年間、毎年調査をし続けた結果では海水が5〜50 Bq/Lであったのに対し、ヒラメは4,000〜50,000 Bq/kg、二枚貝イガイは2,000〜40,000 Bq/kgの濃縮が認められ、濃縮率の平均値はそれぞれ3,000倍と2,300倍であった。一方で、トリチウム水で育てた海藻を二枚貝イガイへ与えた実験では、投与量に比例してトリチウムが蓄積し続けることが確認されている。
という記述もある。
何より本当に30年間も
「モニタリング」し続けられるのか?
(その2)に続く