IoTの次はIoBがくるらしい
IoB=Internet of Bodies の略だそうで、IoTの延長っていうかちょっと変化球な気もします。言葉としては2018年くらいから出てきているようですが、一般的にはまだそんな浸透してない感じですかね。
IoB的なデバイス
IoBと聞いてパッと思いつくのは、昨年NBAの全選手に配布されたOURA RINGです。センサーが付いた指輪で、体温・心拍・睡眠時間等を取ることができます。
私も使用していますが、たしかにFitbitなどとは違って、睡眠や体温など日常的な数値がよく取れます。特に睡眠なんかは調子よくて、ベッドに入った時間、入眠した時間などが細かく取れます。自分の認識ともほぼぴったりなので、すごい精度です。
先日、体調が少し悪くなった日があったのですが、朝OURA RINGのアプリを開くと、「熱上がってますねー」と指摘されました。実際そのとおりだったわけですが(ちなみにコロナじゃない)
また、この界隈で面白かったのは2017年のSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で、リーバイス × googleのスマートジャケットが話題になりました。スマホ内蔵ジャケットで、音楽の操作をしたり電話応答したりできるんですって。本来のIoBからは離れているんでしょうが、こういう楽しいの良いですね。ガジェット大好きGIZMODEも食いついています。
IoB的な社会
ちなみに先月に発表された経産省のDXレポート2で「直ちに取り組むべきアクション」として「従業員の安全・健康管理のデジタル化」がありました。
近い将来には、IoBデバイスから取得されるデータを取って健康について解析し、体調不良者には仕事をさせない、また病気の兆候のある従業員に健康診断を受診させる、みたいな感じで発展していくかもしれません。そんな将来の行く先には「健康管理を自分でやらせる企業なんてブラック」みたいな社会になったりして。
IoB的な未来
先般、googleがFitbitの買収を完了しました。データの利用についてかなりいろいろ言われているものの、先行するApple Watchを追撃をしたい考えでしょう。With / After コロナの世の中においてヘルスケア領域は確実にアツい領域です。
近い未来のお出かけ情報は、天気に加えて、密かどうか、感染リスクがあるか、そこに行くと自分の健康に対してどんな影響があるか(けっこう運動になるので良いぞ、とか)、みたいなことを示唆してくれるかもしれません。
自分の健康状態が可視化される分には良いですが、それはつまり可視化するための解析をするためにGoogle とかApple に自分のデータを渡すことになります。それを気持ち悪いという人もそれなりにいそうです。
でもまあ、人間ドックとか健康診断のデータは普通に病院が持っているわけですし、利活用されてはじめて自分に恩恵があるんだということなのかもしれません。