自分の所有物を街で購入する
この作品は何回展示してるんだよというくらい展示回数が多い作品のひとつである。日本やヨーロッパを中心にギャラリーの個展や美術館のグループ展まで様々だけど、ぱっと思いつくだけでも、東京(2011, 2012, 2016, 2022)、名古屋、マニラ、ライデン、ワルシャワ、クラコフ、ウィーン、ハイファ、思いつくだけでも8都市でやった展覧会に出したみたいだ、もしかするともっとあるかもしれない。それで今年2024年は、第8回横浜トリエンナーレにもこの作品を出品しているのだから、さらに増えて不思議なものだ。震災直後に作ったものなので、13年前に東京で撮影したので、少しつづ当時の記憶は薄れていくのに、こうやって当時の何気ない街の風景が記録されているのは、自分の作品のコンセプトではないが面白いものだと感じてしまう、むしろそうって作品の意図しない内容を楽しめるようになってくれたほうが嬉しいものだったりもする。新宿駅のあのキオスクってこんな感じだったのかと思い出すのは、いつのことだろう。