最近聴いているアルバム2

最近聴いているアルバムの2。

1)Stacy Kent 『The Ice Hotel』 路面電車で朝食を

小説家のカズオ・イシグロが作詞したThe Ice Hotel。「カリブ海はどうせ予約で一杯だし、アイス・ホテルへ行きましょう」という可愛らしい歌詞の曲。ピアノとシンバルとチャイムが印象的なイントロが水と氷を連想させて、家で聞くと部屋の温度が下がったように感じる。Stacy Kentは東京のブルーノートで見たことがあって、ずっとフランス系の人だと思っていたけれど、今調べたらアメリカ生まれらしい。父方のお祖父さんがロシア人でフランスで育ったのだそう。

2)Ella Fitzgerald 『You Are The Sunshine Of My Life』 live at Montreux Jazz Festival

1977年のアルバムだというから、ちょうど60歳の頃で、全盛期とは言えないのだろうが、どこか落ち着きもあって衰えない歌声。スティービー・ワンダーのYou Are The Sunshine Of My Life、ライブ会場はすごい盛り上がりだったと思う。day by day 、Billie's Bounce。エラ・フィッツジェラルドという人は、何というかちょっと上手すぎて、正直に言うと若い頃は魅力が掴みきれない部分もあった（そう言うことってあるでしょう？）のだけれど、やっぱり最高に上手い。

3)Solveig Slettahjell 『Take It with Me』 Silver

Solveig Slettahjellはピアノを弾き語りするノルウェーの歌手。ここではTom WaitsのTake it With Meを歌っている。確か寺島靖国が声の生々しさを特徴として挙げていた。とても説得力のある歌唱で引き込まれる。昔『音楽的集中力』という言葉を教えてくれた人がいたのだけれど、何かそういうものを感じさせる人だと思う。