Learnin’ the Blues〜スイングについて
ジャズを習い始めた頃、色々なことが謎で、どうしていいのか分からずにいた。
一番苦労したのは『スイング』というジャズに特有のリズムが、どうしても上手く演奏できないという課題。
いろんな人に聞いてみると『ブランコに乗るように』とか『点ではなく円を意識して』とかいろんなイメージでスイングとは何かを教えてくれる。
やってみる。
『ああ、それはスイングじゃなくて夏の盆踊りだね(笑)』
『もう少し跳ねて。でも跳ねすぎないで』
『スイングは結構難しいから、いまはイーブンに演奏してもいいんじゃないかな(諦め)』
上手くいっていないらしい。
自分の演奏を録音して、修正点を直していくという練習をやってみる。タイミングを意識しすぎて、何だかギクシャクしたおかしな感じになってしまう。
この問題が厄介なのは、そもそも問題の様相が単純ではないことで、真面目に分析すると、次のようなことが混在して起こっているのだろうと思う。
音楽のことなのだから、こういうときは頭でややこしく考えずに、いい音楽をたくさん聞いて、練習に打ち込めばよかったのだけれど、初学者としては『そもそも生まれつきリズム感が悪いのなら、どこかで諦めた方がいいのかな』と言う気持ちが、ちらほらと出てきたりもする。
一方で教える側の先生も『手取り足取り教えられることではないし、教えすぎると個性を押さえつけることになるから、結局は自分で自然にできるようになるしかないんだよな(がんばれ)』と言う立場の人が多いような気がする。
そんな中、NY旅行中に出会った、あるミュージシャンの方が、次のことを教えてくれて、それがとても救いになった。
リズムのことは本当に難しくて、正直まだまだ全然わからないことが多い。それでも、アドバイスを意識して練習に取り組んでいて、少しずつだけれど何かが確実によくなっていくような感覚がある。
スイングで苦戦している人がいれば、試してみる価値はあると思う。フランク・シナトラがカウント・ベイシー・オーケストラをバックに歌っている演奏のリンクを貼っておきます。