遊び場の数と子どもの幸福度【Aflevering.80】
私がオランダに引っ越してきた時、公園がたくさんあることに驚きました。
私が幼少の頃によく遊んでいた地元にあった公園は、今はもう遊具はありません。また、別の公園は新しく建てられた家が並んでおり、公園ではなくなってしまいました。私が草野球をしたり、友達と靴飛ばしをしていたブランコはなくなってしまいました。
今あそこに住む子どもたちは一体どこで遊んでいるのでしょうか。
私が今住んでいる家の近所には、小さな公園が10箇所ぐらいあります。
遊具の種類は豊富で、トランポリンやアスレチック系のもの、鉄棒、サーフィンの練習みたいなものやブランコなど公園によって遊具がたくさんあります。最近は、夕食が終わった後、まだ明るいので風呂に入るまでの少しの間に公園に行くこともあります。
そこでラジコンを走らせ追いかけ回したり、最近できるようになった鉄棒の技を披露したりと、公園での娘はとても楽しそうです。
家で本を読んだりクラフトをする時があっても良いし、庭やベランダでのんびりするのもよし。そして、外で遊ぼうと思えばいくつでも公園があるというのが魅力的です。その時に遊びたいことを選べるってとても羨ましいですね。
子どもが遊べる公園以外にも、サッカーやバスケットボールができるコートもあります。写真は私がジョギングの時に撮影したものですが、夕方コートを覗いてみると子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見かけます。
なんとバスケットボール用の線、さらにハンドボールコート用の線まであります。
こちらは人工芝みたいなマットが敷かれており、ボールが飛び出さないように上にネットが貼られています。また、ストラックアウトのようなものまであり、日本だったら有料でないと利用できないようなコートもあります。
私個人としては、小さい頃こんな環境で育ちたかったという気持ちになりました。大阪市内で暮らしていたため、遊ぶ場所はかなり限られていました。これだけ遊べる環境が用意されていれば、家で暇を持て余すことなく外で友達と遊ぶことができ、いろんな年齢の子たちと触れ合うことができてコミュニケーション能力なども育っていくように思いました。
話は少し変わりますが、あおぞら教室(屋外での日本語を使ったアクティビティイベント)の時の子ども達は、とにかくエネルギーをたくさん放出します。走りまわって、飛んだり跳ねたりみんな元気いっぱいです。子どもが育つためには、外で遊ぶ環境も重要だということを改めて気付かされました。
ユニセフの「レポートカード16」では、より多く外で遊ぶ子どもの方がより幸せであるという結果が示され、外遊びの機会は子どもの幸福度に関係するという言及がありました。
確かに、このような外で遊べる環境が整っているオランダの子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見ていると、子どもの幸福度に影響しているというのは間違いなさそうです。
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