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『学習する学校 子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する』第13章コミュニティに入る【373】

 ここからは第3部に入り、教室と学校の外に広がる「コミュニティ」としての機能の重要性や実践できることに焦点を当てています。

学習するコミュニティを培う

 トップダウン型の閉鎖的な学校組織から、外に開かれ子どもたちも活動に入ることができるようなコミュニティづくりを目指すことを示しています。

 学校の関係者での話し合いをする場合、取り組むべき事はいろいろありますが、子どもたちのためになっているかどうか(パートナーシップ・フォー・チルドレン)をしっかりと考える必要があると述べています。

コミュニティの定義

 コミュニティとは、学校と地域というコミュニティが別々のものとしてつながるようなイメージを持ちがちです。
 ここで本書では、大切な「コミュニティの定義」について書かれていたので以下に述べておきたいと思います。

境界線によって定義づけられる場所ではなく、共有されている資源によって定義されている場所を意味する

『学習する学校 子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する』第13章より

 つまり、学校教育におけるコミュニティというのは、学校と外にいる人たちが「子ども」という共有資源を共有し、お互いが認め合い支え合うという関係にあります。
 それを実現するためには、それぞれのアイデンティティを認識し、つながりをもって長期的に共に行動することが必要だと述べられています。

 このようにして、リーダーだけに頼らず学校や地域のそれぞれの立場の違いがむしろ学校の発展につながるようなコミュニティ作りについて次章以降で見ていきます。

<参考文献>
・ピーター・M・センゲ他著、リヒテルズ直子訳『学習する学校 子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する』(英治出版、2014)

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