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「時間を大切にする生き方」について考えてみる【Aflevering.65】

 オランダでの生活をスタートさせて1年3ヶ月が経ちました。

 新しい生活リズムにもようやく慣れてきて、「自分の時間をどのようにうまく運用していくのか」ということについて考えられるようになってきました。
 今振り返ってみると、10〜20代は随分と時間を無駄遣いしていたように思います。過去を悔やんでも前には進めないので、これからどうするかを考えていきたいと思います。

 「時間」を日々の中でどううまく使っていけばよいのか模索中です。
 そこで、日本の高校で働いていた時に高校生に話していたことや、私が読んだ本を参考に考えてみたいと思います。

「時間」を大切にする生き方

 かつて高校の教員をしていた時は、授業の中で「時間銀行」という話を子どもたちにしていました。
 「みんなの銀行口座に 1 日86400円が振り込まれたら、どう使いますか?」と聞きます(貯金とかはなし、必ず使い切らないといけないという条件が付きます)。
 すると生徒たちは喜んで使い道を考えて全部使い切ろうとします。
 その後生徒たちに、「これは嘘のような話だけれど、お金ではない別のものをみんな与えられるんだよ」と話します。それは「時間」だということに気づいてもらいます。

 1日は86400秒。これをお金だと考えた場合、その日に必ず消えてしまうのならみんな必死に使うはず。しかし、これを「時間」だと考えた場合、私たちはお金と同じように「時間」を大切にできているか、という疑問を生徒に投げかけます。

 日々の忙しさに苛まれ、自由な時間はその反動で時間を浪費してしまうことを私自身もしていました。そのため、「時間を大切にする」ということを、自分自身に向けての確認も含め生徒たちと話し合っていました。

 「時間を大切に使う」といっても使い方は人それぞれです。そのため、二度と帰って来ない「時間」というものをどれだけ認識できているのかが重要なのだと思います。

今の私にとって価値ある時間というのは、
「家族と一緒にいること」
「自分の成長に使うこと」
です。
 子どもが私たち夫婦と一緒に過ごす時間は限られているので、子どもが自立できるようにサポートしたいという思いと、自分自身の成長のために日々の学習を怠らず、人との出会いを大切にしたいという思いがあります。
 あくまで目標で、実現できているかどうか曖昧になる時もありますが、、、

日本で出会った本

 かつて日本にいる時、書店でタイトルが目に入って買った書籍があります。
 それは、アーノルド・ベネット氏が著した『自分の時間』という本です。
 この本には、「時間」について深く考えるヒントが書かれていたので、いくつかご紹介します。

 朝目覚める。
 するとあなたの財布には、まっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。

 時間があれば金は稼げるが、金があっても時間は買えない。

 人生とはすなわち好奇心であり、この好奇心を満たすものは日常の習慣や生活の場にある。


アーノルドベネット、渡辺昇一訳『自分の時間』(三笠書房、2016)より

 最近、「時間」を自分の成長に使いたいと思うようになって、この本を読み返してみました。
 その中で、私はこれまでに継続して取り組めなかった「語学」について、オランダという場所に暮らしているからこそ、自分の成長にために取り組みたいと思うようになりました。

 個人目標として、 1 日30分のランニング、日々感じたことのアウトプット、語学を継続させたいと思います。
 私はこれまでに続けてくることはが苦手だったのですが、できるところまで頑張ってみたいです。

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