第1回ヨーロッパ周遊記⑥ (2022.08)スウェーデン🇸🇪を振り返る【313】
フィンランドに滞在した後は、スウェーデンに行きました。フィンランドの以前の首都であるタンペレから宿泊フェリーでスウェーデンに入ります。スウェーデンについては名前ぐらいしか知らず、福祉国家のイメージが強くある程度でした。
今回の滞在は1日でしたが、スウェーデンで見て学んだことを記録しておきたいと思います。
スウェーデンの基礎知識
自然を生かした産業
スウェーデンもフィンランド同様、森林が約6割を占める南北に長い国家です。木材の輸出や紙パルプ産業も盛んです。鉄鉱石の生産も盛んです。
高福祉国家のスウェーデン
スウェーデンは一人当たりの国民所得が高く、世界最高水準の社会保障制度を誇ります。
例えば、妊娠や出産にかかる費用が無料になっていたり、家事や育児の男女の分担が法律で定められているそうです。調べてみると、他にも医療費や学費などにも配慮がされており、子育てがしやすい国家というイメージがあります。
軍事国家スウェーデン
10世紀頃にはヴァイキングといわれたノルマン人がスウェーデンを建国しましたが、14世紀にはデンマークの支配を受けていました。しかし、16世紀にはプロテスタント国家として独立し、フィンランドを領有します。
そして17世紀のヨーロッパ最大の宗教戦争である三十年戦争において、バルト帝国の地位を手にしました。当時は軍事国家として、農民も含めた話し合いなどを通じて、長く続く対外戦争に備えた軍事と財政システムがあったそうです。
しかし、18世紀には北方戦争でロシアに敗北しフィンランドを失い、領土を失います。その後は、中立政策に移行し世界大戦でも中立を維持しました。19世紀から独立を宣言したノルウェーは、20世紀の初めに独立を達成し、現在のような国家の形となりました。
1995年にはEUに加盟しましたが、ユーロは導入しておらず現地通貨での支払いが必要です。
ブランドで有名なスウェーデン
家具の量販店で有名なIKEA、洋服ブランドのH&Mなどはスウェーデン発祥です。自動車メーカーのVOLVOもスウェーデンで生まれました。
「水の都」を実感する風景
ノーベル博物館
ノーベル賞の授与100周年を記念して建てられました。アルフレッド・ノーベルの生涯や、過去の受賞者について紹介されているそうです。
ストックホルム中世博物館
中世の様子が分かる博物館。なんと入場は無料でした。展示品のクオリティの高さに驚きです。
ストックホルム宮殿
自然歴史博物館
こちらも入場無料でした。内容はかなり充実しており、人類の進化の歴史や気候変動、生き物に関するものまでいろんな展示がされていました。そして、クオリティがとても高かったです。
写真にあるのはほんの一部で、博物館はとても充実していました。またこれも無料というのは本当に驚きです。税金や物価が高くても納得できました。
ハッリウィル博物館(The Hallwyl Museum Hallwylska museet)
こちらは貴族の生活に関する展示があります。豪華な装飾品や部屋を見ることができました。
スウェーデンを訪問して、歴史の奥深さと北欧ならではの高福祉を実現した国家の魅力を触れることができました。本では見たことがあっても、実際に見てみると新たに感じることがたくさんあります。
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