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オランダ市民化テスト(A2)"Luisteren""KNM"の学習記録【365】

 昨年末からオランダ市民化テストを受験し始め、初めてだったので不安もありましたが、12月に'Lezen(読む)'の試験をパスしました。

 主に自分の学習記録として、上の記事に初めてオランダ語の勉強をスタートした時に使用した、YouTubeの動画やテキストなどについてまとめて書きました。参考になれば幸いです。

 そして、今回は'Luisteren(聞く)'と’KNM(オランダ社会の知識)'を受験しました。結果的に無事合格することができたので、学習記録をここに残しておきたいと思います。

見事合格通知をもらいました

市民化テスト(リスニングとオランダ社会の知識)にチャレンジ

【オランダ市民化テスト】残り2科目
・Lezen(読む)→合格(2023/12/08)
・Luisteren(聞く)→合格(2024/01/16)
・KNM(Kennis van Nederland Maatschappij、オランダ社会の知識)
 →合格(2024/01/16)
・Schrijven(書く)
・Spreken(話す)

 英語のリスニングが学生の頃から大の苦手だった私にとって、今回の試験は少し不安でした。とはいっても、合格基準は6割を超えればよく、質問内容も簡単なものが多いので、基本的な単語や会話を聞き取ることができれば十分に合格することができるとわかったので、自分なりに準備を進めました。

夫婦で別々の学習方法

 妻は語学学校に通い、現地小学校やフードバンクのボランティアなどを通して生きたオランダ語に触れながら学んでいます。これが最も理想的な方法だと思います。一方で、私は日本やオランダ以外にも日本語などのレッスンを受け持っており、また仕事の時間帯も不定期であるため、レッスンが受講できず独学せざるをえない状況だったので、ほぼ独学で学習を進めました。

「リスニング」と「オランダ社会の知識」は一緒に受験する方が良いかも

 今回は、時間節約のため2科目一緒に受験することにしました。勉強をしながらわかったことですが、「リスニング」も「オランダ社会の知識」のどちらも問題文の音声の聞き取りが必要です。そのため、耳を鍛えるという意味では同時にトレーニングが進められ、どちらも時間にゆとりを持って取り組めば合格基準を満たせる準備ができると思います。

 それでは、以下に私が独学で使用した教材や動画などのURLを貼っておきます。自習用に使っていただき、少しでも合格に役立てば嬉しいです。

Luisteren(聞く)対策

 リスニングの過去問は5回分用意されています。まずは1回分受験して見て、自分の実力がどれぐらいなのかを試してみると良いです。

 オランダ語を始めたてで、まだまだ聞くのは難しいと感じる方は、私が以前の記事で書いた初心者向けのレッスン動画を見ていただいたり、図書館で借りてきたテキストなどを使ってたくさん音声に触れる方が良いと思います。英語のリスニングアレルギーだった私も、日常生活で子どもたちの会話や電車での他の人の対話に耳を傾けたり、ニュース番組を一生懸命聴いていると段々と理解できるようになりました。リスニングが苦手だった私でも、当日は9割?(結果通知と一緒にレベルが出されます)を取ることができたので、しっかりと準備すれば問題ないと思います。

テキストに付随している会話の動画はyoutubeで閲覧できます。

KNM(オランダ社会の知識)対策

 こちらはこれで対策バッチリ!というようなものはなく、幅広くテキストで学んだり、音声で何の話をしているかを理解する必要があります。こちらも過去問を使って、どんな漢字で出題されているのかを掴んでおくと良いと思います。過去問は2回分しかありませんが、どちらも先にやってしまって傾向を掴んでおくのも良いと思います。

 私は図書館で専用のテキストを見つけたので、それを借りて勉強したり、動画でオランダ社会の知識に関する内容を学びました。出題のジャンルは多岐にわたるので、日常生活(保険や住居のこと)、オランダの歴史や政治、仕事、手当、教育、医療、税金、役所、行事、その他一般常識など、日常生活から社会全般のことまでを理解しておく必要があります。問題は40問あって、6割以上の正解が必要です。私が受験した問題もいろんなジャンルの出題(国家、男女平等、選挙、政治制度など)がありました。こちらは私は8割ぐらい取れたと書かれていました。

この辺りの動画も参考にしながら、隙間時間に知識を増やしていきました。

市民化テストの勉強は「オランダ社会へのリスペクト」も込めて

 私がオランダに移住して約4年が経過します。オランダでの居住許可をもらい、娘は現地の学校に通い、家族で現地の人々との交流もしています。オランダに住むのであれば、「英語で良い」という考えよりも、少しでも「オランダ社会をリスペクトする態度で暮らしたい」という気持ちで毎日を過ごしています。
 逆の立場で考えた時に、日本をビジネスとしてだけ利用するような住み方をされるよりも、日本の言語や文化を尊重する姿勢で暮らしてくれる外国の人がいてくれたら嬉しいというのが理由としてあります。そういった姿勢をもつ人たちがたくさんいた方が、国としても移民政策は前向きに進められると思います。
 現在オランダでも、オランダ人の生活が圧迫されるという不安から、移民や難民をこれ以上受け入れたくないという考えを支持する政党の議席数が増えつつあります。そういった社会の断絶を防ぐためにも、現地文化をリスペクトする気持ちが必要だと思います。

 もちろん、オランダで生まれ育った人よりもオランダのことは知らないし、オランダ語も話せることはあり得ませんが、この社会に溶け込もうとする姿勢を持ち続けることで、何か新しいものが見えてくるという期待もあります。そして、ここで得た新しい視野をいずれ日本に帰った時に、日本社会が少しでも良くなる力添えができたらと思っています。

 あと2科目、オランダのことをもっと知るという意味で勉強を頑張りたいと思います。


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