第2回ヨーロッパ周遊記④ (2023.04)元高校歴史教員が感じるスイス🇨🇭の魅力【301】
ミコノス島から飛行機でアテネまで行き、そこからミラノまで移動しました。ミラノに一泊し、翌日はミラノから電車に乗ってティラノへ。そしてティラノからスイスのベルニナ鉄道に乗って、スイス観光をしました。再びティラノへ戻り一泊し、最後はチューリッヒのライン川の滝を見て、夜行列車に乗ってオランダのユトレヒトに帰ってきました。
大自然に圧倒されたスイス
スイスの観光で何よりも圧倒されたのは、大自然の迫力でした。やはり人間なんて大自然に比べると、とてもちっぽけな存在であるということを感じさせられました。日常生活の中では自然をコントロールしているような気になってしまいますが、スイスの巨大な山々を見ていると、自分たちは自然に生かされている立場なんだということが分かります。
その他にもスイスの観光で驚いたことがありました。それは訪れた先々で、落ちているゴミをほとんど見かけなかったことです。その背景には、清掃が徹底されているだけではなく、環境を守るための意識が高いようにも感じます。ベルニナ鉄道に乗っていると、大きなゴミ収集所のようなものも所々見かけました。ひょっとすると自然環境を守るための教育があるのではないかと感じたので、一度調べてみたいと思います。
環境保全について、これは歴史的建造物と同じく努力なしに自然を美しく保つことはできません。スイスでは、自然の存在と大切さを再び学ぶことができた貴重な旅行ができました。
サンモリッツからの帰りは、ベルニナ急行に乗ってティラノまで帰りました。天井までが窓になっており、眺めも最高で車内でチョコレートの入ったベルニナ急行の車両の缶とちょっと味の変わった紅茶をもらいました。
チューリッヒにあるライン川で唯一の滝へ訪問
旅の最後はチューリッヒまで移動し、ライン川の滝を見に行きました。水の勢いが強く、滝のそばまでいくことができる船のツアーなどもありました。また、日本語で滝の水量や年齢などが表示されているものも見つけました。
さて、私たちの五月休みもいよいよ終わり。チューリッヒの駅から夜行列車に乗りユトレヒトへ帰還しました。最終日の夜行列車はのんびりしようと思っていたのですが、日付が変わる頃ドイツに入国するやいなや、警官に入室者のチェックをするといって叩き起こされたり、車両のトイレが複数使用不可になっていて、ユトレヒトに着くまでトイレに行きにくかったりと大変なこともありましたが、無事オランダまで戻ってくることができました。
ヨーロッパ旅行から学んだこと
私たちの家族旅行はいつも妻が計画してくれます(いつも計画ありがとう!)。私は元々出不精で、行ってみたいところはいろいろあるもののなかなか決断できないままなことが多いのです。しかし、妻が旅行好きなのでそれに便乗させてもらって、訪問先で自分の訪れたい場所をリサーチして観光を楽しんでいます。
ヨーロッパは陸続きですが、国によって街の雰囲気や自然が全く異なります。経済的に豊かな国もあれば貧しい国もあります。例え経済的に貧しい国であったとしても、決して精神的にも貧しいわけではありません。
今回ローマのテルミニで、現金の入った財布をスられるという経験をしました。経済的な豊かさと犯罪・治安面の関係性はあると思います。しかし、経済的な豊かさを優先することで失うものもあります。このように、物事の考え方は1つではないということを改めて学ぶことができました。
世界は広くて、その地域ごとにたどってきた歴史がそれぞれあり、いろんな言語・文化、考え方に基づいて社会が成立しています。その中で、時には人や国家の対立が起こることもあります。
そう考えると、私たち個人が平和な世界を築くためにできることなんてあるのかと疑問を感じる時もありますが、それでも小さなことでも良いからできる範囲で幸せの循環を作っていくことが大切だと思っています。
旅行をしてその国の景色を見せてもらい、リスペクトをもって滞在する、例えば現地の人に敬意を持って接する、ゴミをきちんと処理する、使った部屋はきれいに片付けるなど、その他にもいろんなリスペクトを表す方法があると思います。
また、現地で感じたこと学んだことを他の人に話すことも良いことだと思います。そのようにして、小さいながらに良い循環を作っていく努力をしたいです。