オランダ現地の小学校で初めての保護者懇談【Aflevering.151】
昨日は娘が通う小学校での初めての懇談でした。日本の小学1年生は、オランダでいうと"Group3"にあたり、既に2年通っていることになるのですが、本格的な読み書き計算などの基礎学習が始まるのがこの"Group3"です。
私の娘の母語は日本語なので、学習言語のオランダ語は第二言語として学ぶことになります。今の学校は"Group1"の時から通っており、友達や先生が大好きで幸い学校には楽しく通っているのですが、学習面でオランダ語に劣等感を感じていないか心配しています。
そのため家庭では、本人に無理を感じさせない程度に図書館から借りてきたオランダ語の絵本を一緒に読んだり、オランダ語を話す友達とプレイデートを定期的にするようにしてきました。
担任の先生から報告
今のところ、語彙が少し不足していたり先生からの指示が理解できない時がたまにあるものの、読み書き計算に関しては問題ないそうです。学校ではいつも楽しそうにしていて、明るくて素直な子だと話してくれました。日頃娘が私たちにしてくれている学校の話からは察していましたが、私たちが心配していたような孤独を感じたり劣等感などはないようです。
その報告を聞いて、学校生活を楽しめているようでまずはほっとしました。日本の保育園に通っている時はかなり嫌がる時期もありましたが、オランダの今通っている学校に関しては1日も嫌がったことはありません。それは学校の先生や友達、そしてその保護者が温かく迎えてくれたこともあったと思います。娘に関わってくれている人たちみんなに感謝したいです。
親として我が子を見る難しさ
私は日本の学校に通って育ちました。学校に通っている時は、大抵先生に怒られないようにするにはどうしたら良いのかということを考えていたように思います。つまり、自分で判断する力がなかったのです。
6歳のクラスだと、これから学校の中で社会性を身につけていくのが始まる年齢でもあります。些細なトラブルはむしろ経験しながら成長していってほしいと願っていながらも、娘の学校生活のことで先生から指摘(少しおしゃべりが多い、先生の指示を聞いていないこともある、など) を受けると少し不安になってしまう自分がいます。自分がこれまでしてきた経験による反応が先に出てしまうようです。
しかし冷静な今の私が思うことは、問題を起こさないということではなく、問題を起こした後にどう行動できるかが重要だということです。
担任の先生から言われたことについては、家族の話題として何気なく伝われば良いと思っています。人や物を傷つけることに対しては、厳しく対処しなければならないと思いますが、人の話を聞く大切さだったり、友達との関係の築き方は、一般的な話題として話せます。
子どもが何か問題を起こしたとしても、それを親の責任だけだと考えるのではなく、その子自身の性格から起こったことであると思うので、その都度考えて環境設定をしてあげれば良いと考えるようにしています。
また、家庭の中で子どものためにできる環境設定もあります。子どもが安心して学校に通えるよう、子どもへの声かけや何気ないことで気をつけた方が良いことについて、昨日は夫婦で話し合いました。
自分たちの子育てを振り返り、ここ最近できていなかったことやこれから取り組んでいきたいことについて共有することができたので、懇談がきっかけとなり、自分たちの子育てを振り返る良い機会になったと思っています。
先生はよく見てくれている
今回の懇談で感じたことは、「先生は子どもたちのことをよく見てくれている」ということです。子どもたちの間で起こったことや娘との関わりについての話を聞いていると、先生と子どもたちの距離が近くとてもよく見てくれていると感じました。小学校低学年の先生は時に大変だと思いますが、子どもたちは先生が大好きなので、保護者としてできることがあればサポートしていきたいと思います。