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森に憩う

今年ももうすぐ終わる。
大晦日が誕生日なので、いつも加齢と年越しが自分の中で整理しきれずに、言葉にできない淋しさとなってみぞおちに溜まる。もう半世紀近く生きてるのかと思うとぞっとする。余りの中身の薄さに。
・・・とまあ、淋しい話ばかりしても仕方ないね。

昨日はいつものトレイルで走り納めをした。

朝焼けと沈む三日月
今年はこの森に助けられて一年乗り切った。
仕事のストレスで潰れそうになっても潰れなかったのは、休みの早朝2時間のおかげだと思う。

昨日は、いつもより少し丁寧に鳥を見た。
まずは、森に入る手前の池にいるマガモ。最近までカルガモしかいなかったけど、ようやく入った。雌も一緒だ。
深い緑の頭を堪能。霧がかったなかに音もなく水面を漂う姿にため息。

さて、池を横目に奥へ進むと、藪のなかに地鳴き。シロハラ?よくわからない。藪の中は気配はすごいのにほとんどわからない。鳴き声だけでわかるにはまだまだ素人すぎる。来年はもう少し「鳴き声でわかる」ようになりたい。そうすれば今の倍、いや、三倍はわかるようになる。でも今回はあきらめてそのまま進む。

ふと見上げた枝に小さな塊。頭上にいるメジロをようやく捉える。
「ワタシは見やすいでしょ」と枝に止まったまま待っててくれた。ありがたい。なんだか申し訳ない。ああ、可憐だなあ。アイリングももちろん美しいけど、最近は小鳥の小さな嘴が堪らない。顔に比べてもやっぱり小さい。かわゆい。

誰もいないトレイルを更に進む。ヘビイチゴ見つける。

おいしそう

冬の森は、赤い実が多いことに今さら気付く。ほとんど枯れた草木のなかなのでたいへん目立つ。

クロガネモチ。僕は鳥ではないので食べないけど

ぼんやりしてると、急に廻りがざわつく。立ち止まり見上げる。
ソウシチョウの群れだ。
ソウシチョウの存在を知ったのもこの山。黄、赤、本当にカラフル。鳴き声もかわいい。しばらく僕の廻りにいてくれた。この子達も人間をなんとも思ってないのか割と近くに来てくれる。しばらくぼぅっとする。

奥の湿地に向かう。うろうろしてるとドラミングに気付く。以前、キツツキだと思ったらヤマガラでびっくりした。

今回は・・・コゲラだ!やった。キツツキ見ると得した気分。いや、ヤマガラもいいんだけどね。
冬の枯れた景色とコゲラ。本当に似合う。いいなあ。

気が付けばほとんど歩いてる。走り納めではなくハイキング納めになりました。

昔から無意識に自然の多いところに近づく傾向にあったけど、今は自覚を持って休日は森に入る。
残りの人生、自覚的に自分のやりたいことをしないと本当に時間が勿体ない。

無理しないで、好きなことに注力する。来年はもっと素敵な生き方ができる。そう思おう。



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